全国のカトラリーファンのみなさん、こんにちは。本社の楠橋です。
12月3日（土）、4日（日）に、日本金属洋食器工業組合主催の
カトラリー検定が新潟県燕市と東京の会場で実施されました
（東京は3日のみ）。
私は東京の会場（表参道・新潟館ネスパス）で受験しました。
そこで今回は、その公式テキストの内容を参考にした問題です。
是非、チャレンジして下さいね。
【問題25】
次の（あ）から（お）は、カトラリーに関する説明です。
誤っているものはいくつあるでしょうか。
下の�，�ら�い茲蠢�びなさい。
（あ） 日本金属洋食器工業組合は、棒吉右ヱ門の著書の記述に
基づき、2011年（平成23年）を燕市で金属洋食器（カトラ
リー）が製造されて100年目（「金属洋食器製造100周年」）
であると定めた。
（い） 東京駅で上越新幹線に乗り、列車が燕三条駅に近づくと
左右に町並みが見えてくる。右手の弥彦山側が金属洋食器
つまりカトラリーの町「燕市」、反対側が金物の町
「三条市」である。
（う） カトラリー（cutlery）とは、食卓で使用するナイフ、
フォーク、スプーンを総称していう英語である。
一般的に「洋食器」といえば、食卓上のカップ類、皿など
を含むものと受け取られている。以前、燕は世界的な洋食器
の産地だと聞いて「洋食器一式」を求めて来た人があったが、
燕で手に入れたのはナイフ、フォーク、スプーンのみで、
いわゆるカトラリーだけであったという。
（え） 欧米と日本・アジアでは食事のメインで使うカトラリーの
サイズが異なっている。欧米でのサイズを「デザート」サイズ、
日本・アジアでのサイズを「テーブル」サイズと呼んでいる。
（お） テーブルマナーで、カトラリーを皿に置くときは、食事中は
8時20分の位置に八の字に置く。料理を食べ終えたら、一般的
にはナイフとフォークをそろえて皿の上に置くが、日本式は
4時20分の位置、フランス式は6時30分の位置、イギリス式は
3時15分の位置にそろえて置く。
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では、解答を見ましょう。
【解答】��
【解説】
（あ）正しい。
棒吉右ヱ門の著書『燕の洋食器八十年 不死身の産地』に
「1911年（明治44年）東京銀座の十一屋から洋食器の加工の
依頼を受けこれが燕で作られた最初の洋食器である。」と
書かれている。
（い）誤り。
左手に燕市があり、右手に三条市がある。燕と三条とは
古くから生産と販売機能を分け合って発達してきており、
燕で作った物は三条が売るという役割分担は江戸時代に
確立したものである。
（う）正しい。
ちなみに、アメリカではカトラリーと呼ばずに「フラット
ウェアー（flatware）」と呼ぶ。
（え）誤り。
欧米はテーブルサイズ、日本・アジアはデザートサイズに
なる。ここでいう「デザート」とは、本来は食後の
「デザート」を食べるための、「テーブル」サイズより
ひと回り小さいサイズを指す。
日本の製造業者が自社製品を国内に販売しようと考えた時、
実際に使ってみて「テーブルサイズ」では大き過ぎたため
「デザートサイズ」を国内販売のメインに据えたと考えられ
ている。
（お）誤り。
フランス式は3時15分、イギリス式は6時30分の位置になる。
（参考文献）
日本金属洋食器工業組合 発行
「カトラリー検定公式テキスト なるほどカトラリー」
（2011年8月31日初版）
それでは、次回をお楽しみに。ごきげんよう。
