ロベール・ダレ（1923-2006）は、世界中の動物たちを紙の上で表現することに一生を捧げたフランス人アーティストであり博物学者でした。エルメスきってのアニマルペインターで、彼の歴史に名を刻む多くの傑作を生み出しました。
ジャガー、コンゴウインコ、ヒョウ、インパラ…。動物たちが繰り広げる光景にダレは魅せられ、木炭、鉛筆、墨を用いた下絵、グアッシュによる彩色、油彩による超写実的な技法で動物たちを描きました。
今にも動き出しそうな動物たち。耳をすませば、鳥のさえずりや、虎の息づかい、歩く草ずれの音までもがリアルに聞こえてくるようです。ロベールの手にかかると、動物たちの楽園が生き生きと描きだされます。
そんなロベールをとりわけ魅了したのが、豹。しなやかで俊敏な動き、その圧倒的な美しさ、ミステリアスな風貌を自在に描き分けていました。
ダレの作品が込められたテーブルウェア「赤道直下のスケッチ」は、まさにアーティストのスケッチ帖です。

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