No. 01
うすはり タンブラー M 260ml
松徳硝子 / うすはり / 260ml / 手吹きソーダガラス
JAPANESE GLASS CRAFT · 5 Workshops
松徳硝子・廣田硝子・田島硝子・GLASS-LAB・深川硝子工芸 ─ 日本のガラス工芸を支える5工房をご案内します。
松徳硝子・廣田硝子・田島硝子・GLASS-LAB・深川硝子工芸─ 日本のガラス工芸を支える5つの工房・産地から、うすはりの薄さと江戸切子の文様を用途別にご案内します。
Prologue · Five Workshops, Two Traditions
── 薄さを極める道と、文様を刻む道。二つの伝統が現代の食卓に届くまで ──
日本のガラス工芸には、大きく二つの方向性があります。一つは器壁を極限まで薄く吹き上げ、口に触れる感触をなくしていく道。もう一つは色被せのガラス素地に金剛砂や砥石で文様を刻み、光を文様に宿す道です。本特集では、その二つの系譜を体現する5つの工房 ─ 松徳硝子(東京都墨田区・1922年創業)、廣田硝子(東京都墨田区向島・1899年創業)、田島硝子(東京都江戸川区・1956年創業)、GLASS-LAB(東京都江戸川区・2009年設立)、深川硝子工芸(北海道小樽市)─ から、うすはりのタンブラーと江戸切子・砂切子のぐい呑み、現代解釈の文様シリーズまでをご紹介します。
江戸切子の起点は1834年(天保5年)、江戸大伝馬町のビードロ屋・加賀屋久兵衛が金剛砂(研磨砂)を用いてガラス表面に彫り細工を施したのが始まりとされます。この技法は明治期に薩摩切子の系譜と合流し、現代では田島硝子・GLASS-LABなどの工房が東京江戸川区を拠点に色被せガラスの切子文様を継承しています。一方、薄手ガラスの系譜は1922年(大正11年)創業の松徳硝子が代表的で、現在「うすはり」の名で呼ばれる0.9mm前後の極薄タンブラーは、職人の手吹きと熟練の口縁仕上げによって生まれます。「うすはり」は松徳硝子の登録商標です。本特集でも松徳硝子のうすはりとして紹介しています。
廣田硝子(1899年東京向島創業)については別記事「廣田硝子1899年 ─ 江戸切子と伝統文様が宿る、ガラスの記憶」(/c/event/takumi_kiriko_1_event)で BAMBOO・あられ・復刻醤油差しなどの伝統文様シリーズを掘り下げています。本記事では、廣田硝子の現代解釈シリーズ(BRUNCH 千本/大正浪漫 市松/昭和モダン珈琲 BYRON)と他4工房を産地横断で取り上げます。深川硝子工芸の小樽切子(siki 四季シリーズ)は、北海道小樽の硝子文化を背景に、四季の表情をロックグラスに落とし込んだ現代意匠のシリーズです。
Editor's View · Thin Glass for Daily Use
── 松徳硝子のうすはり M(260ml)と L(375ml)の使い分け ──
松徳硝子のうすはり タンブラーは、Mサイズ(260ml)とLサイズ(375ml)の2サイズ展開です。形状はまったく同じで、容量だけが異なります。Mは緑茶・麦茶・小ぶりのビール・水割りといった日常使いに馴染むサイズで、一日に何度も手に取る場面に向きます。Lはビールや氷を入れたハイボール・水割りに使いやすい容量です。両サイズとも器壁が0.9mm前後と薄いため、口を付けた瞬間にガラスの存在が消え、液体の温度と質感だけが舌に届く感覚が生まれます。ペアで揃えて飲み物ごとに使い分けるしつらえも考えられます。
Chapter · Usuhari
USU ─ うすはり 松徳硝子の薄さ哲学
壁の厚みを引き算でつくる、肉厚 0.9mm のタンブラー。1922年、東京下町の工房から始まった「薄さを極める」という発想は、今日も松徳硝子の職人の手で受け継がれています。
Chapter 01 · うすはり & 江戸切子
松徳硝子のうすはり M / L と、田島硝子 星華紋ぐい呑み・GLASS-LAB 砂切子 金魚ぐい呑み。薄さと文様、二系統の代表作を一章にまとめます。
第一章は、日本のガラス工芸を象徴する二系統 ─ 松徳硝子の薄手ガラス(うすはり)と、江戸切子・砂切子の文様意匠を並べます。松徳硝子のうすはり タンブラーは0.9mm前後の極薄器壁で日常の飲み物の体験を変える定番。田島硝子の江戸切子 星華紋は、青藍の色被せに星と花の幾何文様を刻んだぐい呑み。GLASS-LABの砂切子 金魚 水面は、サンドブラスト(砂切子)技法で透明ガラスに金魚と水面を描いた一点物です。容量も用途も異なる4点を、薄さと文様という二軸でご覧ください。
No. 01
松徳硝子 / うすはり / 260ml / 手吹きソーダガラス
No. 02
松徳硝子 / うすはり / 375ml / 手吹きソーダガラス
No. 03
田島硝子 / 江戸切子 / 75ml / 色被せガラス切子
No. 04
GLASS-LAB / 江戸切子・砂切子 / サンドブラスト技法
松徳硝子のうすはりは、口を付けた瞬間に「ガラスの存在が消える」と表現されることがあります。一方、田島硝子の星華紋やGLASS-LABの砂切子は、光が文様に当たるたびに表情が変わる「ガラスの存在を楽しむ」工芸です。薄さと文様 ─ どちらも日本のガラス工芸が長年磨き続けてきた二系統の到達点といえます。第一章では、その代表作4点を並べてご覧いただきます。
Chapter · Edo Kiriko
KIRI ─ 江戸切子 カット文様の継承
1834年、加賀屋久兵衛がガラスに金剛砂で文様を刻んだのが江戸切子の起点とされます。矢来・菊・籠目・麻の葉。幾何学的な文様は光を乱反射させ、注がれた液体に表情を与えます。
Craftsmanship · From Sand to Pattern
珪砂の調合から手吹き成形、切子研磨、検品まで。日本のガラス工芸が共有する基本工程をご紹介します。
うすはりも切子も、工程の前半は共通しています。珪砂・ソーダ灰・石灰などを高温で溶融してガラス素地を作り、吹き竿に巻き取って成形する ─ ここまでは日本のガラス工芸全体の共通基盤です。違いは後半に現れます。うすはりは口縁の薄さを整える「口焼き」工程で完結し、切子は色被せガラスに金剛砂と砥石で文様を刻む「切子研磨」工程に進みます。素材調合から検品までの四工程を、順を追ってご紹介します。
珪砂・ソーダ灰・石灰などの原料を独自の配合で溶融炉に投入し、1400度前後の高温でガラス素地を作ります。色被せガラスの場合は、銅・コバルトなどの金属酸化物で着色します。
溶融したガラスを吹き竿に巻き取り、職人が息を吹き込んで成形します。うすはりは型を使わない宙吹きで器壁を引き伸ばし、切子用の素地は型吹きで均一な形状を作ります。
うすはりは口縁を再度炎で焼き戻して薄さを整える「口焼き」で完成します。切子は色被せ層に下絵を描き、金剛砂や砥石、ダイヤモンドホイールで文様を削り出します。
成形後の器を徐冷炉でゆっくりと冷却し、ガラス内部のひずみを取り除きます。冷却後は職人が目視で気泡・歪み・文様のぶれを確認し、出荷可否を判定します。
Scene Guide · Four Tables
日本酒・ビール・贈り物・コレクション ─ うすはりと切子を、どう食卓に置くか。四つのシーンからご案内します。
田島硝子の江戸切子 星華紋ぐい呑み(75ml)は、青藍の色被せに星と花の幾何文様を刻んだ酒器です。冷酒を注ぐと色被せ層が透け、文様が水面に映る光景が生まれます。日本酒の小さな一杯を、視覚から楽しむしつらえに。
松徳硝子のうすはり タンブラー L(375ml)は、器壁0.9mm前後の薄手ソーダガラス。注いだ瞬間の泡立ちと、口に触れた瞬間の温度がそのまま舌に届きます。中ジョッキ感覚の容量で、夕食時のビールにそのまま使えます。
廣田硝子の大正浪漫硝子 そばちょこは、市松文様を色被せガラスに型押しした144mlの猪口。蕎麦つゆ・冷酒・小付け鉢といった多用途に使え、和の食卓を整える贈り物にも向く一品です。ラッピングはギフトサービスのご案内をご確認ください。
深川硝子工芸のロックグラス siki-秋は、北海道小樽で生まれる小樽切子の四季シリーズの一点。秋の意匠が刃の軌跡で刻まれ、ウイスキー・焼酎のロックを注ぐと文様が琥珀色の液体に映ります。コレクションとして季節ごとに揃える楽しみがあります。
Chapter · Sanchi · Regional Diversity
SAN ─ 産地が育てた多様性 廣田・深川・大正浪漫
東京の型押し量産、大正・昭和の民芸意匠、そして北海道小樽の小樽切子。一つの「日本のガラス」という枠の中に、これだけ多様な産地の物語が並びます。各産地が継いできた意匠の重なりをご覧ください。
Chapter 02 · 廣田硝子 現代解釈 & 深川硝子工芸
廣田硝子のBRUNCH 千本・大正浪漫 市松・昭和モダン珈琲 BYRON、そして深川硝子工芸の小樽切子 siki-秋。1899年の伝統工房が描く現代の食卓と、北海道小樽の四季意匠を一章にまとめます。
第二章では、廣田硝子の「現代解釈」3点と、深川硝子工芸の小樽切子1点をご紹介します。廣田硝子の1899年創業史と BAMBOO・あられ・復刻醤油差しなどの伝統文様シリーズは姉妹記事「廣田硝子1899年 ─ 江戸切子と伝統文様が宿る、ガラスの記憶」をご覧ください。本記事では、廣田硝子が現代の食卓向けに展開する BRUNCH(千本)・大正浪漫(市松)・昭和モダン珈琲(BYRON)の3シリーズを取り上げます。深川硝子工芸の siki-秋は、北海道小樽の硝子文化を背景に、四季の意匠をロックグラスに落とし込んだ一品です。
No. 05
廣田硝子 / BRUNCH / ソーダガラス型押し
No. 06
廣田硝子 / 大正浪漫硝子 / 144ml / 色被せソーダガラス型押し
No. 07
深川硝子工芸 / 小樽切子 / siki 四季シリーズ
No. 08
廣田硝子 / 昭和モダン珈琲 / 275ml / ソーダガラス
廣田硝子 現代解釈の文様 ─ 千本・市松・昭和モダン。BRUNCHの千本は縦縞を全周に刻んだショットタンブラー、大正浪漫の市松は色被せガラスに市松文様を型押ししたそばちょこ、昭和モダン珈琲 BYRONはレトロ喫茶のサンデーグラスをモチーフにした275mlの背高グラスです。いずれも明治・大正・昭和の意匠を現代の食卓向けに翻案したシリーズで、1899年の老舗工房が時代ごとに更新してきた「伝統文様の現代解釈」が見えてきます。廣田硝子の1899年創業史と BAMBOO・あられ・復刻醤油差しは 姉妹記事「廣田硝子1899年」をご覧ください。
「うすはり」は1922年創業の松徳硝子が手がける極薄手のソーダガラス製タンブラーシリーズで、器壁が0.9mm前後と薄く、口を付けた瞬間にガラスの存在が消える感覚を狙った日常使いのグラスです。なお「うすはり」は松徳硝子の登録商標です。本特集でも松徳硝子のうすはりとして紹介しています。
江戸切子は色被せガラスに金剛砂や砥石、ダイヤモンドホイールで文様を削り出す研磨切子の総称で、田島硝子の星華紋などが代表例です。砂切子は同じく江戸切子の系譜の一種で、サンドブラスト(砂を高圧で吹き付ける技法)で文様を削るもので、GLASS-LABの金魚 水面ぐい呑みなどに用いられます。
形状は同じで容量が異なります。M(260ml)は緑茶・麦茶・小ぶりのビール・水割りなど日常使いの汎用サイズです。L(375ml)はビールや氷を入れたハイボール・水割りに使いやすい容量です。一日に何度も使う場面はM、夕食時の飲み物にはLという使い分けがおすすめです。
「千本」は細い縦線を全周にぎっしりと刻んだ伝統文様で、千本格子の系譜から派生した意匠です。廣田硝子のBRUNCH 千本タンブラーは、型押しでこの千本文様を全周に施しており、表面の凹凸が手のひらにしっかりと収まる握り心地を生みます。
小樽切子は北海道小樽の硝子文化を背景に生まれた切子で、江戸切子よりも歴史は新しく、現代意匠を取り入れたデザインが多いのが特徴です。深川硝子工芸のsikiシリーズは四季をモチーフにしたロックグラスの四季シリーズで、季節ごとに揃える楽しみがあります。本特集ではsiki-秋をご紹介しています。
ギフトラッピングの対応状況や対象商品については、ル・ノーブルのギフトサービスのご案内をご確認ください。うすはりのタンブラーペア、江戸切子のぐい呑み、大正浪漫のそばちょこなど、日本のガラス工芸を贈り物としてご検討いただけます。
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