食器の種類と用途 ー はじめての食器、何から揃えるか ー
食器とは、料理を盛りつけて食卓で使ううつわの総称です。「どんな種類があるの?」「このお皿の名前は?」「最初は何から揃えればいい?」── そんな素朴な疑問に、ル・ノーブル編集部がやさしくお答えします。ここでは食器の種類と用途を、名称とともに一覧でご紹介。一気に全部揃えなくても大丈夫。あなたの食卓に合わせて、少しずつ選んでいきましょう。
こんな方に、おすすめのガイドです
― 当てはまったら、まずは「カップ類」からどうぞ ―
- 一人暮らしや新生活で「最初の1セット」を考えている方
- 結婚・引っ越しで食器を一新したい方
- カップやお皿の種類と使い分けを、ざっと知っておきたい方
- 毎日の食卓に、少しだけ特別感を取り入れたい方
ピンとくる項目がなくても大丈夫。
まずは ① カップ類 から眺めてみてください。
①まずはカップから
― 朝のコーヒー、午後の紅茶、夜の湯呑。1日に何度も手に取る、いちばん身近なうつわ ―
最初に揃えるなら、この2つから
毎日使うものから始めれば、自然と「自分の好み」が見えてきます
マグカップ
Mug
朝のコーヒー、午後のミルクティー、夜のスープまで。1日のうちで一番手に取る回数が多いうつわです。電子レンジで温め直せるものを選べば、忙しい朝でも気軽に使えます。※ 金彩が入っているものはレンジ非対応です。
カップ&ソーサー
Cup & Saucer
休日の午後、ゆっくり紅茶をいただくときに。広く浅い口は紅茶の香りを引き立てるためのかたち。カップの底に描かれた絵柄も、紅茶を注ぐと水色越しに表情を変えます。1客あるだけで、いつもの時間が特別になります。※ かたちで用途が分かれます。保温のため口が狭い円筒形はコーヒー向き(120~140mlが主流)。食後のエスプレッソには60~80mlの小ぶりなデミタス、カフェオレには280ml前後の大きめなモーニングカップ、両手ハンドルはスープカップ。紅茶・コーヒー兼用でつかえるデザインも多くあります。
揃えてきたら、こちらも
飲み物や場面に合わせて、少しずつ広げていけます
フリーカップ・湯呑
Free Cup ・ Japanese Tea Cup
日本茶や中国茶用に作られた湯呑と、ハンドルのないフリーカップ。アイスクリームを盛ったり、ソース入れにしたりと、使い方はアイディア次第で自由自在です。
②お皿の使い分け
― サイズが変わるだけで、料理の見え方が変わる。サイズと種類別に「何に使うか」をご紹介します ―
洋食器と和食器でかたちが少し違います。ヨーロッパでは、ナイフとフォークを使いやすいように平らなプレートが主流です。
最初に揃えるなら、この2サイズ
朝・昼・晩のどの食事にも使い回せる、万能サイズです
中皿 / デザート皿
Dessert Plate ・ 18~24.9cm
毎朝のトースト、ランチのパスタ、夜のサラダ、デザートまで。1日に何度も登場する一番使い回しの利く万能サイズ。18cmは「ケーキ皿/デザート皿」とも呼ばれ、ライスなど一人用の盛り皿にも。最初に揃えるなら、まずこのサイズを2~4枚から。※ 三日月形の「クレセント」やたまご型の「オーバル」など、変形皿を1枚加えると食卓のアクセントになります。
大皿 / ディナー皿
Dinner Plate ・ 25cm ~
メインのお肉やお魚、カレー、ワンプレートランチに。1枚あるだけで食卓が一気に華やぎます。フォーマルな場面では位置決めの「サービスプレート(チャージャープレート)」としても。この用途なら直径29cm以上が使いやすいサイズです。
揃えてきたら、こちらも
料理の幅が広がるにつれて、ほしくなってくるうつわ
小皿 / パン皿
Small Plate ・ 10~17.9cm
取り分けや、パン、おつまみ、デザートのちょい乗せに。16cmサイズは「パン皿(パンプレート)」とも呼ばれます。取り分け用に使い勝手がよく、何枚かまとめて揃えやすいサイズです。
ボウル・鉢
Bowl ・ Hachi
煮物、シリアル、サラダ、フルーツに。和食器でいう「鉢」と同じ用途です。13cmは「フルーツソーサー」、20cm以上は「シリアルボウル」、24cmは「サラダボウル」と呼ばれることも。縁(リム)のついた深皿タイプはスープやカレー、シチューにも便利で、フォーマルな場での演出にも使えます。
ご飯茶碗・汁椀・丼
Rice Bowl ・ Soup Bowl
円形で深さがあり、片手で持てるうつわが「碗」。材質で漢字が変わり、木製は【椀】、陶磁器は【碗】、金属は【鋺(かなまり)】と書き分けます。毎日のご飯茶碗と汁椀は、手になじむ大きさと軽さで選ぶのがおすすめです。
③ティーセットを揃える
― お気に入りのカップが見つかったら、ポット・ミルク・シュガーで「ティータイム」を完成させましょう ―
紅茶やコーヒーをよく飲むようになったら、1セットあるとティータイムがぐっと楽しくなります。カップとお揃いで揃えるのが、いちばん華やかになります。
そろえておきたいのは、この2つ
お気に入りのカップと同じシリーズで揃えると、いちばん絵になります
ティーポット・コーヒーポット
Tea Pot ・ Coffee Pot
背が低くずんぐりした形がティーポット。茶葉がポットの中でしっかり対流(ジャンピング)する、美味しい一杯のためのかたちです。いっぽう背が高くすらっとしたシルエットがコーヒーポット。コーヒーは対流を必要としないため、注ぎやすさを優先しています。来客時に直接テーブルに出せると、もてなしの所作が美しくなります。
クリーマー・シュガー
Creamer ・ Sugar Pot
ミルクやクリームを注ぐクリーマーと、砂糖を入れるシュガーポット。セットで揃えると、ティータイムが一段と絵になります。クリーマーはハンドルが上の方についていてカップに注ぎやすく、ドレッシング入れや小花を生ける一輪挿し代わりにも使えます。※ シュガーポットに密封性はないため、砂糖を長期間入れたままの保存には向きません。
食器の名前辞典 ― 種類と名称の一覧
― 名前がわかると、器選びはもっと楽しい ―
洋食器の名称は、形とサイズでほぼ決まっています。ここでは18種類の器の名前と用途を一覧でご紹介。お手元の器の正式名称を調べる辞典としてお使いください。
ティーセット一式の名称 ― 何がそろえば「一式」?
ティーセットの一式は、一般的に次の5種類の器で構成されます(人数分のカップ&ソーサーに、ポット類を組み合わせた構成。内容はメーカーやセットにより異なります)。
| 器の名称 | 別名・英語名 | 役割 |
|---|---|---|
| ティーポット | Tea Pot | 紅茶を淹れて注ぐポット。背が低く丸い形が特徴 |
| ティーカップ&ソーサー | Tea Cup & Saucer | 人数分をそろえる主役。広く浅い口で香りを楽しむ |
| シュガー | シュガーポット/シュガーボウル | 砂糖入れ。蓋つきが主流 |
| クリーマー | ミルクピッチャー/ミルクジャグ | ミルク・クリーム入れ |
| ケーキプレート | デザート皿(18cm前後) | ケーキや焼き菓子の取り皿 |
ティースプーンなどのカトラリーの名称は「カトラリーの名前辞典」でご紹介しています。
カップ類の名前 ― 7つの種類
ティーカップ&ソーサーTea Cup & Saucer
紅茶の香りと水色(すいしょく)を楽しむため、広く浅い口が特徴。カップの内側に図柄が描かれるのも、紅茶越しに絵を楽しむための工夫です。
コーヒーカップ&ソーサーCoffee Cup & Saucer
ティーカップとは反対に、温度を保つため口径が狭い円筒形が主流。容量は120~140mlほどで、紅茶と兼用できる形もあります。
デミタスカップ&ソーサーDemitasse
デミタスとは、フランス語で「デミ(半分)」+「タス(カップ)」。エスプレッソ用の小さなカップで、容量は60~80mlが一般的です。
モーニングカップ&ソーサーMorning Cup
容量280ml前後の少し大きめのカップ。ミルクたっぷりのカフェオレやスープなど、朝の食卓でカジュアルに使えます。
スープカップ&ソーサーSoup Cup
両側にハンドルがつくのが特徴。スープのほか、サラダや前菜を盛ってもさまになる、マルチに活躍する器です。
湯呑(ジャパニーズカップ)Japanese Cup
日本茶・中国茶用のカップ。フリーカップとしてアイスクリームやソース入れに使うなど、アイディア次第で用途が広がります。
フリーカップ・湯呑の一覧を見る →プレート・お皿の名前 ― サイズ別の名称7種
中皿/デザート皿(18~24cm)Dessert Plate
18cm前後はケーキプレート(ケーキ皿・デザート皿)とも。前菜・サラダ・デザートの取り皿から、一人分の盛り皿まで最も出番の多いサイズです。
中皿の一覧を見る →大皿/ディナー皿(25cm~)Dinner Plate
メインディッシュ用のお皿。フォーマルな食卓では席の位置を決めるサービスプレート(チャージャープレート・29cm以上)としても使われます。
大皿の一覧を見る →変形皿Novelty Plate
三日月形のクレセント、たまご形のオーバル、和食にも合うスクエアなど、メーカーごとに個性の出る形のお皿の総称です。
碗(椀)/鉢Wan / Hachi
碗は円形で深さがあり片手で持てる器。材質で漢字が変わり、木製は椀、陶磁器製は碗、金属製は鋺(かなまり)。鉢は開口部が広い中深の器です。
お茶碗・汁椀の一覧を見る →ポット・シュガー・クリーマーの名前 ― 4つの種類
シュガーSugar Pot
別名シュガーポット・シュガーボウル。砂糖を入れる蓋つきの器です。密封性はないため、長期間の保存容器には向きません。
最初の一歩、迷ったら
― 2つの選び方をご用意しました。お好きな入口からどうぞ ―
「どこから始めればいいか分からない」── そんな時のために、編集部から2つの提案です。
このガイドを、これからの食器選びに
― 今日は調べものだけ、という方も ―

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