№ 01
マイセン ブルーオニオン プレート 20cm
磁器・プレート・20cm
1739年誕生・マイセンの代名詞。中国青花の柘榴文様を西洋人が「玉ねぎ」と誤解したことから生まれた東洋写しの極致を、20cmプレートで楽しめます。
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An Editorial · Meissen Flowers 1710-Now
1720年代インドの華から、1739年ブルーオニオン、1735年ヘロルトの西洋自然主義花絵付けへ。
マイセン300年の伝統のなかで、最も愛されてきたのは花の絵付けです。1720年代の東洋写し「インドの華」から、1735年絵付け師ヘロルトが始めた西洋自然主義花絵付け、そして1739年誕生のブルーオニオンまで ── 一輪の花のなかにヨーロッパ磁器の全歴史が凝縮されています。
Chapter 01 · 1500s-1700s ― Dutch Origin
── 16世紀後半マジョリカ、17世紀後半ファイアンス ──
今日、ヨーロッパ磁器といえば、人物や風景、狩猟やシノワズリと呼ばれる東洋磁器写しなど様々なモチーフが存在しますが、国やブランドを問わずいつの時代も愛されてきたのは花の絵付けです。マイセン、ヘレンド、ジノリといった高級磁器でも花のデザインが真っ先に連想されるなど、花と磁器はごく自然に結びついています。陶磁器に「花」を最初に取り込んだのはマイセンではなく、16世紀後半の現在のオランダの錫釉磁器「マジョリカ」に描かれたチューリップが最初と考えられています。17世紀初頭以降、東洋磁器がオランダへ輸入されると、17世紀後半にはデルフト製の錫釉磁器「ファイアンス」による中国の青花磁器や日本の有田の色絵磁器の模倣が本格化し、東洋的な草花が盛んに描かれるようになりました。ヨーロッパで最初の硬質磁器窯マイセン(1710年設立)が「花絵付け」を本格的に展開したのは、こうしたオランダ陶磁器の流れを受け継いだ後のことです。
Chapter 02 · 1720s ― India Flower
── 1720年代 柿右衛門様式の西洋的アレンジ ──
マイセンで最も早く確立された花の絵付け様式は1720年代以降の「インドの華」でした。この「インド」とは、当時のマイセン関係者にとって東洋(主に中国や日本)を意味し、有田や柿右衛門様式の色絵磁器の様式化された草花をアレンジした、平面的な花の絵付けです。当時のヨーロッパ人にとって、東洋の花は菊やナデシコ、紅葉、竹などとヨーロッパでは見慣れない植物が多く、立体感のないその独特な描法は、西洋の伝統的な絵画観を覆す大胆なものでした。同時代を代表するシノワズリの室内装飾と併せて、この花の様式は宮廷で大流行します。なお、マイセンの代名詞ともいえる「ブルーオニオン」もこの時期、1739年に誕生しています ── 中国青花磁器の柘榴文様を西洋人が「玉ねぎ」と誤解したことから生まれた、東洋写しの極致でした。十数年ほどでヨーロッパにおけるシノワズリの流行が衰退するのに伴い「インドの華」は時代遅れになり次第に姿を消しますが、ブルーオニオンだけは、その「東洋風文様の西洋的再解釈」という両義性ゆえに、300年を超えて現代まで生き延びることになります。
Chapter 03 · 1735 ― Herold
── ヨハン・グレゴリウス・ヘロルト(1696-1775)指揮 ──
自然主義的な西洋の花は1720年代ごろから、マイセン以外のウィーン窯ではすでに描かれていました。マイセンでこの様式の花絵付けが始まったのは、ようやく1735年ごろのことです。マイセンではシノワズリなどの東洋的な絵付けに対する執着が強かったのかもしれませんが、神聖ローマ帝国の首都に位置するウィーン窯の方が、宮廷文化の流行への対応が機敏だったともいえます。1735年ごろ、ウィーン窯から呼び寄せられた絵付け師長ヨハン・グレゴリウス・ヘロルト(1696-1775)の指揮のもと、昆虫や蝶をともなったヨーロッパ的な花の絵付けが始まりました。この様式の花は、絵付け面中央にゆったり大きく描かれ、濃厚な陰影に縁取られたしっかりとした線描を骨格とする点が特色となっています。一輪のバラを正面から描く「ピンクのバラ」「黄色のバラ」、小花を散らす「散らし小花」、自然主義花絵付けの結実である「ベーシックフラワー」── これらの現代も続くマイセン花絵付けの系譜は、すべてこの1735年のヘロルトの仕事から始まりました。
Chapter 04 · Continuity
── 6シリーズが映す、東洋写しから自然主義への到達点 ──
1735年に始まった西洋的花絵付けは、マイセンの代表的様式として今日まで連綿と受け継がれ、世界中の磁器愛好家を魅了し続けています。本特集に並べたのは、その系譜の現代に至る到達点 ── 「ブルーオニオン」プレートとリーフディッシュ(1739年~・東洋写しの代名詞)、「散らし小花/スキャタードフラワー」(18世紀以来の散らし絵付け技法)、「ベーシックフラワー」(一つ花・アスター文様)、そして「ピンクのバラ」「黄色のバラ」(19世紀以降確立した自然主義花絵付け)の6点です。さらに本文に登場した「インドの華」「鳥と虫」シリーズは、現在ル・ノーブルでの取扱状況により Heritage 紹介に留めましたが、シリーズページから最新ラインナップをご確認いただけます。マイセン 300年の花絵付けは、東洋から西洋へ、模倣から創造へ、シノワズリから自然主義へ ── 一輪の花のなかに、ヨーロッパ磁器の全歴史が凝縮されています。
1720年代マイセン最初の花絵付け様式です。有田/柿右衛門様式の色絵磁器を西洋的にアレンジした平面的な花絵付けで、「インド」は当時のヨーロッパ人にとって東洋全般を意味する言葉でした。
1739年に誕生しました。中国青花磁器の柘榴文様を西洋人が「玉ねぎ」と誤解したことから生まれた東洋写しで、現代まで300年続くマイセンの代名詞シリーズです。
1735年にウィーン窯から呼ばれた絵付け師ヨハン・グレゴリウス・ヘロルトが始めた、西洋自然主義花絵付けの代表シリーズです。現在は取扱状況により Heritage 紹介に留めています。
18世紀以来マイセンが続けてきた散らし絵付け技法を現代化したシリーズです。1点1点を手描きで仕上げる伝統が受け継がれています。
同形のプレートに対するバラ単色のバリエーションです。19世紀以降に確立した自然主義花絵付けの現代到達点として、対で揃えることのできる代表的なペアシリーズです。
The Selection
── ブルーオニオン/スキャタード/ベーシックフラワー/ピンクのバラ/黄色のバラ ──
№ 01
磁器・プレート・20cm
1739年誕生・マイセンの代名詞。中国青花の柘榴文様を西洋人が「玉ねぎ」と誤解したことから生まれた東洋写しの極致を、20cmプレートで楽しめます。
商品ページへ№ 02
磁器・リーフディッシュ・19×17cm
プレートと同じブルーオニオン文様を、葉形のディッシュに展開。前菜や副菜、お茶請けなどテーブルの脇役として、東洋写しの存在感を添える一皿です。
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磁器・コーヒーカップ&ソーサー・200ml
18世紀以来マイセンが続けてきた散らし絵付け技法を、白磁にローズを散らした現代版で。1点1点手描きの繊細な小花が、一杯のコーヒー時間に華を添えます。
商品ページへ№ 04
磁器・コーヒーカップ&ソーサー・200ml
1735年ヘロルトが始めた自然主義花絵付けの結実。一輪のアスターを正面から大きく描き、濃厚な陰影と力強い線描で骨格を示す、マイセン花絵付けの完成形です。
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磁器・プレート・20cm
19世紀以降に確立した自然主義花絵付けの現代到達点。一輪のピンクのバラを大きく中央に据えた構図で、テーブル上に静かな存在感をもたらします。
商品ページへ№ 06
磁器・プレート・20cm
ピンクのバラと同形・色違いの対。柔らかな黄色の一輪は、白磁との対比でテーブルに明るさをもたらします。2枚揃えてお祝いの席に。
商品ページへRelated · Heritage Series
── 本文に登場したマイセン2シリーズの最新ラインナップを、シリーズページからご覧いただけます ──
Series 01 · India Flower 1720s
Series 02 · Birds & Bugs 1735
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