「NARUMI」という名前で世界に知られる「鳴海製陶株式会社」は、名古屋市緑区鳴海町に本社を置く高級洋食器メーカーです。
1946年創業より、当時極めて困難であった高級磁器・ボーンチャイナの生産に取り組み、1965年にその量産化に成功しました。その後、ボーンチャイナ製ディナーフルセットをアメリカに向けて輸出開始し、1972年には世界最大規模のボーンチャイナ製造工場として、当時の最新鋭の設備を導入するなど、ボーンチャイナのパイオニアとしてボーンチャイナ製食器のかたちや色などに強いこだわりをもって高品質な商品を作り続け、市場で高く評価されています。 また、その強いこだわりはその他の陶磁器、グラスウェアに対しても受け継がれており、培われた伝統技術とデザイン力を活用してお客様のニーズに合った安定した商品とサービスを提供し続けています。 「NARUMI」の製品は、その品質の高さから国内のホテルやレストラン、旅客機のファーストクラスなどで幅広く使用されており、今日も、高級ボーンチャイナはもちろん一般用から業務用、子供用食器まで幅広い商品展開を繰り広げています。

2016年5月26・27日に開催された”G7伊勢志摩サミット”を記念して、伊勢志摩の素晴らしさをPRして地域の活性化に貢献したいという思いから、同じく伊勢志摩にマザー工場を構える「NARUMI」が世界に認められた技術や匠の技を活かして、日本及び伊勢志摩に由来するオリジナル商品シリーズ“伊勢志摩（ISE SHIMA）”を発表しました。

「NARUMI」は三重県志摩市磯部町にマザー工場を持ち、志摩から全国・全世界へボーンチャイナを送り出しています。そんなマザー工場が入っている「伊勢志摩公園」は2016年で指定70周年を迎えます。さらに同じく、「NARUMI」も創業70周年を迎えることとなり、2016年は記念すべき年でもあります。

工場直営店の最寄駅である近鉄志摩磯部駅の構内には、国の重要無形民俗文化財である「御田植祭」を写した手描きの陶板と、駅舎時計台にはナルミボーンチャイナ製の文字盤を提供しています。また、伊勢志摩のホテルや旅館・レストランなどで「NARUMI」の製品が使用されています。

天の岩戸（恵利原の水穴）の湧水は神路ダムに流入し、この地域の水源となっています。その貴重な水で、伊勢志摩発のNARUMIボーンチャイナが作られているのです。