No. 01

1922年 三人の歌う天使
ロイヤルコペンハーゲン / イヤープレート 18cm
Royal Copenhagen · Annual Plate
1908年から続く、冬の記録
デンマーク王室御用達の窯として1775年に創設されたロイヤルコペンハーゲンが、1908年から毎年1種だけ発表してきたイヤープレートです。その年の情景を、コバルトブルーの手描きで一枚の白磁に刻む慣習は、今も変わらず続いています。
Prologue
── 現行品から始まる、イヤープレートとの出会い ──
イヤープレートは、ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)が1908年から毎年1種だけ発表してきた年度記念プレートです。同じ図柄を翌年以降は作らない慣習があり、その年だけの一枚として磁器に冬の情景が刻まれてきました。2025年版は「QUEEN JULIANE MARIE」、創業者にあたるデンマーク王太后ジュリアン・マリー(Juliane Marie)をモチーフにした、創業250年の節目にふさわしい一枚です。2026年版は「The Marble Bridge」、コペンハーゲンの大理石橋を描いています。
イヤープレートは、生まれた年・結婚した年・お子さまが誕生した年など、ご自身や大切な方の人生の節目を一枚に重ねる贈り物として長く選ばれてきました。「その年の記念」「ずっと残るもの」というイヤープレートの性格は、慌ただしく過ぎてゆく季節に小さな目印を立てる役割を果たします。創業以来変わらないコバルトブルーの手描き絵付けが、年を重ねるほどに静かな深みを増していくと編集部では見ています。
Timeline
1775 ― 2026
1775
デンマーク王太后ジュリアン・マリーの庇護のもと、コペンハーゲンに王立磁器製作所として創設されました。ブルーフルーテッドなど代表シリーズを生み出していきます。
1895
デンマークのもうひとつの名窯ビング・グレンダール(Bing & Grøndahl)が、年度記念プレートの慣習を始めました。ロイヤルコペンハーゲンは、この13年後にこの慣習を継承します。
1908
図柄は「Madonna and Child(聖母子)」。翌年は同じ図柄を作らないという慣習が、この年に始まりました。以来一度も途切れることなく毎年発表が続いています。
1922
コペンハーゲンブルーが三人の天使を包む構図。この年代のプレートは廃番品が多く、現在は在庫限りのコレクターズアイテムとなっています。
1940年代
戦時下でも毎年1種のプレートが発行されました。1940年「よき羊飼い」、1948年「ヌードゥボ教会」はこの時代の証言として、いまも変わらない佇まいを残しています。
1950~1980年代
1958年「グリーンランドの陽射し」、1978年「グリーンランドの風景」など、北の大地の四季が繰り返し描かれます。デンマーク領グリーンランドへの視線が継続して刻まれました。
2000年代~
2002年「Winter in the Forest」、2019年「Meeting in the Paddock」など、デンマーク国内の風景や生活の情景を取り上げたモチーフが増えていきました。
2025
2025年版は創業者ジュリアン・マリー王太后がモチーフ。創業250年の節目に、始まりへ回帰する一枚として発表されました。
2026
2026年版はコペンハーゲンの大理石橋を描いています。都市とともにある磁器の記録が、今年も続きます。
The Story
── イヤープレートの誕生と「廃番の慣習」 ──
1908年、ロイヤルコペンハーゲンは最初のイヤープレート「Madonna and Child(聖母子)」を発行しました。年度記念プレートの慣習自体は、デンマークのもうひとつの名窯ビング・グレンダールが1895年に始めていました。ロイヤルコペンハーゲンはその13年後にこの慣習を引き継ぎ、独自の表現で年次の記録を始めます。毎年12月に新しい1種を発表し、その年が終われば同じ図柄は二度と作らない、というルールはこの初版から続いています。コバルトブルー釉薬を用いた手描きの絵付けは、創業時から受け継がれてきた技法です。白磁の上に深い青で物語を描く手法は今も変わりません。
第二次大戦期も発行は止まりませんでした。1940年「よき羊飼い」、1948年「ヌードゥボ教会」は、社会全体が物資不足に直面していた時代の記録です。同じ図柄を翌年に作らないという慣習を守り続けた事実は、年次という単位の重さを後世に伝えています。当時の状況を知る人がいなくなっても、その年に発表された一枚がそこに残ることで、時代の輪郭がかすかに伝わると編集部では見ています。
Craftsmanship
── 創業以来変わらない絵付けの技 ──
ロイヤルコペンハーゲンの絵付けは、創業以来の伝統としてコバルトブルー釉下彩(cobalt blue underglaze)を白磁に手描きで施す技法です。素焼きの白磁にコバルトブルーの絵具を筆で描き、その上から透明釉をかけて高温で焼成します。釉下彩(ゆうかさい)と呼ばれるこの方法は、釉薬の層に守られて絵柄が剥がれにくく、長く使われても色褪せにくいという利点があります。イヤープレートの場合、毎年異なる図柄を白磁に絵付けし、同じ筆遣いが翌年に再現されない、という年次の一回性も含めて続いてきました。
同じ「青」と言っても、コバルトブルーには絵具の濃度・筆の運び・焼成温度によって微妙な濃淡が生まれます。1922年の天使、1958年のグリーンランドの陽射し、2025年の王太后の肖像は、それぞれ異なる絵柄ながら、同じ釉下彩技法による青で繋がっています。年代を超えてイヤープレートを並べたとき、各々の青の表情が微妙に違うことに気づかされると編集部では見ています。
Collection
── デンマークの情景が刻まれた、年代の証言 ──
New Release
── 創業250年の節目と、その翌年の橋 ──
No. 08

ロイヤルコペンハーゲン / イヤープレート 18cm
No. 09

ロイヤルコペンハーゲン / イヤープレート 18cm
No. 10

ロイヤルコペンハーゲン / 8cm CHRISTMAS IN COPENHAGEN
毎年12月に1種限定で発表される年度記念プレートです。同じ図柄は翌年以降製造されない慣習があり、その年だけの一枚として長く愛されています。ロイヤルコペンハーゲンでは1908年から続いている伝統です。
1908年に始まりました。デンマークのビング・グレンダールが1895年に先行して年度記念プレートを発行し、ロイヤルコペンハーゲンが1908年からこの慣習を継承しました。以後、一度も途切れることなく毎年発表が続いています。
一部の年度品を在庫限りで取り扱っています。本ページの第3章・第4章で紹介している1922年~2019年のプレートが該当します。ロイヤルコペンハーゲン ブランド一覧もあわせてご確認ください。
ラッピング・熨斗のご用意があります。詳しくはギフトサービスのご案内ページをご参照ください。生まれた年・結婚記念日など、節目の年のプレートを贈るギフトとして長く親しまれています。
イヤープレート専用の台座(プレートスタンド)は別途ご用意ください。壁掛け用の金具はプレート裏面に取り付け可能なものが市販されています。詳細は商品ページの素材・注意事項欄をご確認ください。
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