№ 01
ジノリ1735 オリエンテイタリアーノ ティーカップ&ソーサー チトリーノ/レモン
磁器・ティーカップ&ソーサー・240ml/15cm
レモンを思わせる柔らかな黄色のカラー作品。ナポリ王国時代の色彩感覚を現代のフィレンツェ磁器に翻案した、オリエンテイタリアーノの代表的な一杯です。
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An Editorial · Ginori 1735
フィレンツェのドッチア窯と、ナポリのカポディモンテ窯。
1735年カルロ・ジノリ侯爵のドッチア窯と1743年カルロス3世のカポディモンテ窯。マリア・アマリアとカルロス3世の婚姻が結んだ磁器の物語が、フィレンツェのドッチア窯(現リチャード・ジノリ/ジノリ1735)へと受け継がれ、今日も歴史的な作品に命を吹き込み続けています。
Chapter 01 · 1743 ― Capodimonte
── カルロス3世とマリア・アマリアが結んだ二つの王国 ──
カポディモンテ磁器出現の歴史は、18世紀前半のナポリ王国へとさかのぼります。すでに磁器製作に成功していたマイセン窯に続こうと各国が研究を進める中、当時国力を誇っていたナポリ王国の「カルロス3世」は、マイセンの創始者アウグスト強王の孫娘である「マリア・アマリア」との結婚をきっかけに磁器への関心を強め、1743年にナポリでカポディモンテ窯を開きました。磁器生産が開始された当初は、ミニチュア芸術のディレクターや繊細画家によって、花、風景、動物、果物などのモチーフが金彩で描かれています。やがて1759年、異母兄であるスペイン国王フェルディナンド6世が亡くなると、カルロス3世はスペイン王を継承するため急遽スペインへと戻ることになります。その際、窯の機械設備や道具類、原材料、優れた技術者までもスペインに移したため、わずか16年でナポリの窯は閉ざされました ── しかし、磁器製作はスペインの地でも、そして後に息子フェルディナンド4世のもとで1772年にナポリで再開され、現代のリチャード・ジノリへと脈々と受け継がれていきます。
Chapter 02 · 1737 ― Gaspero Bruschi
── 後期バロック様式が刻んだ古典彫刻磁器の系譜 ──
リチャード・ジノリ(ドッチア工場)でも最も有名なシリーズの1つが「カポディモンテ」です。様々なモチーフを浮き彫りのレリーフにして磁器の表面に映し出す技法により、豪華な外観をもったシリーズとして知られています。ドッチア窯の創設者である「カルロ・ジノリ侯爵」は、当時フィレンツェ近郊でドッチアの領主であり、めずらしい芸術的な磁器を作ることに強い関心を持った人物でした。1737年、フィレンツェの彫刻家「ガスペロ・ブルスキ」を起用し、彼が好んだ後期バロック様式の優れた磁器モデルを多数作り上げます。18世紀当時、他のヨーロッパの磁器製造所がロココ様式を中心としていた中で、これらの作品は非常に特徴的なものでした。ガスペロ・ブルスキは、フィレンツェ彫刻を磁器に描き出すことに成功 ── 神聖なテーマが多く、キリストを抱くマリア像のピエタや、ギリシア神話のレダと白鳥、アンドロメダ、4つの美徳を表す女神像などが題材となりました。本特集に並べたヴィラ アドリアーナのオーバルプラター34cmは、こうした古代ローマ古典遺跡モチーフを継ぐ現代の代表作のひとつです。
Chapter 03 · 1757-1837 ― Continuity
── ロレンツォ・ジノリの白磁完成と、新古典主義への展開 ──
ドッチアで製造された作品は、カルロ・ジノリによって選ばれた審美的なテーマに限られていましたが、これらは1757年に訪れた侯爵の死後も、工場で生産を継続していました。工場の跡を継いだ「ロレンツォ・ジノリ」は白磁の完成度を高め、さらにはカルロ・ジノリ侯爵時代に作成したモデルに加えて、小さなフィギュリン作品へ世界を広げていきます。1770年~1780年には、工場で牧歌的なテーマの高度な技術による彩色フィギュリンが生産され、18世紀終わり頃の新古典主義のスタイルの成功により、19世紀中頃まで、多くの小ぶりのフィギュリン作品が再生産されました。三代目「カルロ・レオポルド・ジノリ」の時代にはカポディモンテ窯の全権利を獲得します。1837年のカルロ・レオポルド・ジノリ没後、ドッチア窯はカポディモンテ王立製造所の所属となり、一時期「カポディモンテ窯」と呼ばれました。本特集に並べたベッキオホワイト ティーポット 300mlとティーカップ&ソーサー 240mlは、こうした白磁の完成度を高めた歴代ジノリの仕事を現代に受け継ぐ代表作です。
Chapter 04 · 1896-Now ― Ginori 1735
── 二つの社名の合併とアール・ヌーボー、そして現代のカラー作品 ──
1896年、ミラノの会社「オーガスト・リチャード」と「ジノリ・ドッチア工場」の合併により「リチャード・ジノリ」と改名し、工場はさらに洗練された作品の生産をスタートさせました。20世紀当初はアール・ヌーボーの新しい審美的な芸術が花開いた時期で、ジノリにおいても、アール・ヌーボー・スタイルの典型ともいえる女性や、花冠、植物で上品に装飾されたランプの台などの作品も作られています。今日、現代のジノリ1735(旧リチャード・ジノリ)が世界に向けて発表しているのは、伝統と現代を融合したカラーシリーズです ── 本特集に並べたオリエンテイタリアーノ(カスターニャ・レモン・アザレア)は、ナポリ王国時代の色彩感覚をフィレンツェ的に再解釈した代表作と言えます。なお、旧LPで紹介していた「カポディモンテカラー ケレス/ポセイドン/プルート」は現在ル・ノーブルでの取扱がなく、Heritage 紹介に留めました。ブランドtopページから最新ラインナップをご確認いただけます。
1743年、ナポリ王国カルロス3世がマリア・アマリア(マイセン創始者アウグスト強王の孫娘)との結婚をきっかけに開設しました。1759年スペイン王継承で閉鎖、1772年フェルディナンド4世のもとで再開されました。
1737年カルロ・ジノリ侯爵に起用されたフィレンツェの彫刻家。後期バロック様式の磁器モデルを多数作成し、ピエタ/レダと白鳥/アンドロメダ/4つの美徳を表す女神像などが題材となりました。
リチャード・ジノリ(ジノリ1735)の白磁完成度を象徴する伝統シリーズです。ティーセットやプレート、オブジェなどを多数展開しており、長く愛されている代表作です。
ジノリ1735の現代カラー作品の代表シリーズです。チトリーノ(黄)/カスターニャ(茶)/メリンガ/アザレア(桃)等の色彩展開を持ち、ナポリ王国時代の色彩感覚を現代に継いでいます。
1896年「オーガスト・リチャード」社と「ジノリ・ドッチア工場」の合併で「リチャード・ジノリ」が誕生しました。近年ブランド名を「ジノリ1735」に統一しており、同じブランドの異なる呼称です。
The Selection
── オリエンテイタリアーノ / ベッキオホワイト / ヴィラ アドリアーナ ──
№ 01
磁器・ティーカップ&ソーサー・240ml/15cm
レモンを思わせる柔らかな黄色のカラー作品。ナポリ王国時代の色彩感覚を現代のフィレンツェ磁器に翻案した、オリエンテイタリアーノの代表的な一杯です。
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磁器・ティーカップ&ソーサー・240ml/15cm
栗(カスターニャ)のような落ち着いたブラウン。レモンとの対色でテーブルを引き締める、大人の佇まいを湛えたカラー作品です。
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磁器・プレート・27cm
アザレア(つつじ)の名を冠したライトピンク。27cmのワンプレートはメインディッシュからスイーツまで幅広く活躍します。
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磁器・ティーカップ&ソーサー・240ml
装飾を削ぎ落とした白磁とレリーフのリム。ロレンツォ・ジノリが追求した白磁の完成度を、ティーセットの中核として今に伝えます。
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磁器・ティーポット・300ml
1人~2人にちょうど良い 300ml サイズの白磁ティーポット。240mlのティーカップ&ソーサーと並べて、ひとときの茶席を整える一脚です。
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磁器・オーバルプラター・34cm
古代ローマ皇帝ハドリアヌスのヴィラに咲く植物・建築モチーフをリムに巡らせた34cmの大皿。ガスペロ・ブルスキ古典彫刻磁器の系譜を現代に伝えます。
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── ガスペロ・ブルスキの後期バロックを継ぐ、ギリシア神話の絵付け ──
Series · Capodimonte Color
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