今日、全世界で銀器の代名詞となっている“クリストフル”。
1830年の創業以来、1世紀半余りの歴史と伝統を誇る貴金属細工商です。ナポレオン三世をはじめとする世界各国の王室、エリーゼ宮などの各国公邸、大使館、一流のホテル・レストラン、また、文化と感性を大切にする世界中の顧客に愛用され、その名簿はさながら“世界の紳士録”の観を呈していると言われています。「創意」、「伝統」、「品質」。180年もの間、クリストフルが守り続けてきた理念のもとに最上級の製品を作ることだけを目指し、今に至るまで変わることなく継承されています。
クリストフル社のスターリングシルバーは、品質92.5%のスターリングシルバーが使用されており、同社が製造する全ての製品には、商標である十字型勲章とともに純銀製品であることを証明するフランス国家の刻印が印されています。シルバーは世界中で古代から贅沢なものとして珍重されてきました。日本ではシルバーを白銀(しろがね)とも呼び、日常品や装飾品に加工してきた歴史があります。だからこそ長い歴史の中で優れたデザイナーと熟練の職人によって生み出されたクリストフルのシルバーウェアも現代の私たちの暮らしにすっと馴染みます。
ヨーロッパの中流以上の人々にとって自慢の銀器をゆっくり磨く平穏な時間は、幸福で充実した生活のシンボルと考えられています。日本人が心惹かれてきたのは、日々の暮らしを豊かに楽しもうとするフランスの人々の生活思想や人生観。豊かな文化芸術もそうした土台があってこそのものなのでしょう。テーブルアートもそうした土台から生まれたもの。食器やカトラリー、装飾品、クロスなどで目を楽しませるようセッティングされた食卓につき、美しくおいしい料理を囲み、会話を楽しむ…。テーブルアートは食事の時間を豊かに過ごすためのものであり、大切な生活の一部。そして高品質で洗練された品々は、多くの時間をともに過ごす最良のパートナーと言えるでしょう。 |