2月4日は立春。立春は冬至と春分の間で、冬と春の分かれる節目の日とされる「節分」の翌日とされます。寒さの頂点が過ぎ、この日以降は春に向かってゆくことから、いわば春の初日とも言える日です。近年では1月1日が年始ですが、旧暦のころは一年のはじまりは立春からと考えられていたため、立春を基準に様々な決まりや節目の日が存在しているほどです。
立春の早朝、禅寺では、入口に「立春大吉」と書いた紙札を貼る習慣があります。これは「立春大吉」の文字が左右対称で縁起が良く、この札を貼ることで一年間災難にあわないと言われています。古来より、人はこういった言葉に対し多くの縁起を担いできました。言葉はシンボル化され「吉祥」を表すモチーフとして現在も多数の図柄が生まれています。1000年以上前に磁器の生産が始まったとされる「景徳鎮」でも、多くの製品に鳳凰や牡丹の華など多くの吉祥モチーフが描かれいます。例えば鳳凰は伝説では人々に平和や幸福をもたらす瑞鳥であったとされるため、めでたさの象徴、牡丹は百花の女王として富貴と瑞祥を象徴しているとされています。
新しい1年が始まる今の季節に吉祥を描いたアイテムをインテリアに取り入れることで、2015年、さらなる幸運と健康を願ってみてはいかがでしょう。
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