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Luxury Selection vol.110 この上なき美術品

日本の製陶業界を作った大倉父子

世界のノリタケブランドを持った「日本陶器」は、大倉孫兵衛によって設立され、その長男である大倉和親(初代社長)の責任のもとに経営されていました。

父子はこの1社のみならず、日本の代表的な製陶会社の生みの親でもありました。「日本陶器」がスタートして間もなく、芝浦製作所(現在の東芝)の依頼で高圧電線用の碍子(がいし)の製造を開始、碍子部門を拡大、ついにこれを独立させて「日本碍子株式会社」を設立。初代の社長には大倉和親が就任しました。

水洗便所の普及など誰も想像しなかった明治時代の末期には、浴槽、流し、便器、洗面器などの衛生陶器(サニタリーウェア)の開発を目的として、私費で研究所を設立、早くも大正初期には試験販売を始め、九州小倉に工場敷地を購入。その生産のために「東洋陶器株式会社」を設立。この会社も初代社長は大倉和親で、「TOTO」のブランド名で今日良く知られる大会社の基礎を築きました。

知多半島にある愛知県常滑に18世紀から続く窯元がりあり、大倉孫兵衛は、常滑焼を仕入れていた関係で、5代目当主の伊奈初乃烝と知り合いでした。彼は進取の気性を持つ事業家で、孫兵衛が持ち帰った見本を見て、モザイクタイルの製造を始め、長男の長三郎に窯業を学ばせ、土管の成型機械を発明して特許を公開するなどしました。伊奈父子は家業の窯業を近代的な工場にして建築用の内外装タイルと土管を大量生産しようと考えました。そこで大倉和親に相談し、和親は資金面のみならず人材も派遣、自ら会長まで引き受けて「伊奈製陶」が設立されました。その「伊奈製陶」は、今や内外装タイルや、衛生陶器および住宅関連商材の大メーカーの「INAX」に発展しています。

「この上なき美術品」を製造する

現ノリタケ・カンパニーの「日本陶器」を設立して国富に寄与し、ついで「東洋陶器」「日本碍子」「伊奈製陶」を設立して、日本の製陶事業を開拓した大倉孫兵衛・和親親子は、いよいよ西欧の一流の陶磁器に比肩すべき高級美術陶磁器の研究と製造に着手します。経営上の困難は予想されるにも関わらず私財を投じて、東京郊外の蒲田に土地を購入、大倉陶園設立の意を決しました。

大正8年5月15日、蒲田で工場建設の地鎮祭を行い、この日が大倉陶園の創立記念日になっています。窯が築かれ、いよいよ初めての火が入ったのは大正10年のこと。12月2日に第一回の素焼きの火入れを行い、10日には本焼きの火入れ、初釜の焼成に成功しましたが、その直後の12月17日に創立者・大倉孫兵衛が78年の生涯を閉じました。長年の夢であった陶園の成果を見ずして世を去った孫兵衛でしたが、霊前にはその初釜作品が供えられたのでした。

生産の本格化

大正11年9月1日、陶園は関東大震災に見舞われます。幸い、寄宿舎一棟などの崩壊のみで製品や型の損傷は少なく、被災後2週間で作業を再開することが出来ました。ともあれ、東京は焦土となり、一般の購買力はもちろん、高級品の需要などとても望めないと思われ、一時は生産を縮小する方針を取ることにしました。しかし、震災からの復興が予想外に早く市場に品物が無いという状態になり、試作段階のものまで出してみたところ、以外にも好評を受け、さらに生産を増やしていく政策に切り替えました。

この時期の現場を支えたのが初代支配人の日野厚です。彼は元々工芸デザインの講師であり、陶園の支配人となってからも東京高等工芸学校(現東京工業大学)で17年間講師として後進の教育にも携わっていました。彼は「工芸」の世界で指導的な役割を担わされており、「帝国工芸会」の理事や商工省が毎年主催する「商工省工芸博覧会」の審査委員にも選ばれていました。

時代が昭和に転じた頃から、本業としての大倉陶園支配人としての仕事も多忙を極めていきます。東京大阪の三越や、銀座松屋などの京都大丸などのデパートにて展覧会を開催、新商品の発表会として世間の反応を探り続け大倉陶園のデザインの質の向上や、陶園ブランドの宣伝などに力を入れていきます。

また、シカゴやパリへの万国博覧会はもちろん、商工省主催の輸出工芸展などへも応募し、作品は有効賞や名誉賞などの各賞を受賞していきます。この当時の顧客には一般客が少なく、特別注文品がほとんどでした。三井家、岩崎家などの実業家や、徳川家、毛利家、西園寺家などの旧大名ほか華族、また元朝鮮の王家で日本の皇族にあたる李王家、汽船会社や、官公庁なども顧客でしたが、一番熱心であったのは「昭和天皇」の一族でした。特に昭和天皇の弟であられる高松宮、大正天皇のお后であった貞明皇后などからの注文数が多かったようです。

洋食器に和の要素を

また昭和3年に昭和天皇の即位礼が京都御所で行われた際、大日本窯業協会は「大礼記念大博覧会」を京都で開き、その講演会の最後を飾る講師として日野厚を招きました。彼の講演は好評で、業界は彼をベルギーの万国博覧会と、イギリスでのウェッジウッド社生誕200年祭にも業界代表として送り出すことにします。

飛行機ではなく船と電車で旅行するこの時代に、船でサンフランシスコに着き、アメリカでレノックス工場を視察した後、船で大西洋をイギリスのロンドンまで渡り、ウエッジウッド生誕祭に参列。その後、ベルギーへと渡りリエージュ万博を見学したのち、フランスでパリのセーブル工場、リモージュのアビランド工場、続いてイタリアのジノリ工場、オーストリアのアウガルテン工場、ドイツはドレスデンのマイセン工場、ベルリンのベルリン製陶所、ミュンヘンはニンフェンブルグ工場、ゼルブのローゼンタール工場(デンマークのロイヤルコペンハーゲン工場は夏季休業中であった)など、ヨーロッパの名窯を視察しました。彼は各名窯が東洋に目線を向け、専門家でなければ識別に迷うぐらい巧妙に東洋の意匠をまねていることに注目し、大倉陶園の目指す日本人が作る最高級洋食器への思いを強くしました。

ナンバーワンにしてオンリーワンのものづくり

昭和の初めの世界的な不況や、満州事変などの激動の時代、戦争の物価急騰や、輸出制限などにより社会・経済状況の厳しさを迎える一方、大倉陶園は岡染付や、窯変色付(焼成中に釉色が変化するもの)など独自の手法を次々開発しました。

どのような状況にあっても最高を求める姿勢は、戦後になっても変わりませんでした。美しさと実用的な強度の両方を求める研究が採算を度外視しても、世界最高の磁器を作ろうとする大倉父子の思いは、今日まで変わることなく、大倉陶園の使命として引き継がれています。

※人気が集中した場合、ご注文順となりますので後ほど確認のメールをお入れします。
※当ページの商品は実店舗とは価格が異なる場合がございます。予めご了承くださいませ。

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