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ウェッジウッド 250年の威信|英国洋陶の父が築いた陶磁器の歩み

ウェッジウッド 250年の威信を象徴する3点 ― ジャスパー ブラック ポートランドベース(左)、リミテッドエディション プラーク(中央)、2026年ヘルメスイヤープレート ライラック(右)

ウェッジウッド 250年の威信

~プレステージ・コレクションが受け継ぐ、ジョサイアの革新精神~

1759年。スタッフォードシャーの一人の若き陶工ジョサイア・ウェッジウッドが、最初の工場を開きました。彼が生涯をかけて追い求めた「素材への執念」と「新古典主義の美意識」は、それから250年余りを経た現代にも、ウェッジウッドのプレステージ・コレクションとして連綿と受け継がれています。

本企画では、ブランドの魂が宿る三つの名品 ── ジャスパーウェアの最高傑作「ポートランドベース」、新古典主義の壁装飾「リミテッドエディション プラーク」、そして2026年の新たな幕開けを祝う「ヘルメス イヤープレート」── を通じて、ジョサイアが「陶芸を科学にした」と評される革新精神を辿ります。

「いつの時代も新しい。」── 創始者の言葉が、今もなお息づくウェッジウッドの世界を、あなたの暮らしに。

「いつの時代も新しい」── ジョサイア・ウェッジウッドが拓いた、陶磁器の近代

約1000年遅れで始まった、ヨーロッパの磁器革命

中国人が磁器を発明してから約1000年──。ヨーロッパが「白い金」と呼ばれた東洋磁器の謎を解き明かしたのは、18世紀のことでした。1708年、ドイツのマイセンでヨーロッパ初の白磁が誕生し、その技術と意匠は、瞬く間に大陸の宮廷文化を席巻します。

その50年余り後の1759年、英国スタッフォードシャーの若き陶工ジョサイア・ウェッジウッドは、最初の工場を開設します。当時の彼は故郷以外ではほぼ無名でしたが、芸術と科学を融合させる稀有な才能を持ち合わせていました。

世界中から粘土を取り寄せて分析を重ね、来る日も来る日も新しい素材と釉薬の研究に情熱を注いだジョサイア。およそ5年もの歳月をかけて新しい磁器を発明することも珍しくなく、その実験記録には膨大な「シークレットコード」が残されています。装飾や焼成を徹底的にデータ化し、複製可能な工業へと陶芸を発展させた彼の業績は、後に「陶芸を科学にした人物」と評されました。

ジョサイアが世に送り出した数々の革新的素材 ── ジャスパーウェア、ブラックバサルト、ケーンウェア、クィーンズウェア、ロッソアンティコ ── は、いずれもその時代の人々に新鮮な驚きを与え、新古典主義の美意識を陶磁器の世界に定着させました。

「いつの時代も新しい。」創始者ジョサイアの革新精神は、創業から250年以上を経た今もなお、ウェッジウッド社の伝統として息づいています。

4年の歳月をかけた究極の挑戦 ── ジャスパー ポートランドベース

  • 漆黒のジャスパーに浮かぶ、ギリシャ神話の婚礼

    ウェッジウッドのシンボルマークにも描かれている「ポートランドの壺」。その原点は、紀元前ローマで作られたカメオ・グラスの最高傑作にあります。創始者ジョサイア・ウェッジウッドがこの美しさに魅了され、ジャスパー素材での再現を決意してから完成まで、実に4年もの歳月を要しました。

    芸術と技術の融合:壺に刻まれているのは、ギリシャ神話の「ペレウスとテティスの婚礼」。漆黒のジャスパーに施された金彩のコントラストは、まさにPrestige Collection(プレステージ・コレクション)の名にふさわしい豪華な逸品です。

    250年続く「究極の挑戦」:1789年の初号完成から現在に至るまで、この壺の制作はウェッジウッドにとって最も困難で、名誉ある仕事であり続けています。最高の熟練工のみが許される、芸術的極致をその手に。

プレステージ素材が生んだ、陶磁器の「半貴石」── ジャスパー・バサルト・ケーンウェア

大理石、めのう、籐 ── 自然の風合いを陶磁器に閉じ込めた、ジョサイアの素材革新

陶器の装飾品が初めて大々的に作られたのは、18世紀のヨーロッパでした。当時、その製造はドイツのマイセンやフランスのセーヴルといった、王侯貴族の庇護を受けた大窯の独占状態。ジョサイアは、彼が新しく生み出した素材を用いて、ウェッジウッド独自の花瓶や装飾品の制作に挑みます。

ここから、彼の素材革新の物語が始まりました。

ジャスパーウェア(1774年):1万回にも及ぶ実験の末に完成した、白カメオレリーフの代名詞。ペールブルー、ライラック、ペールグリーン、ブラックなど、複数のジャスパーカラーで展開され、新古典主義の意匠を最も美しく映し出す素材として、ウェッジウッドの代名詞となりました。

ブラックバサルト(1768年):玄武岩を思わせる漆黒のストーンウェア。古代エジプトの陶器にインスピレーションを得た、新古典主義時代の象徴的素材です。光沢を抑えた質感は、彫像や半身像(ブスト)として宮廷を彩りました。

ケーンウェア(1783年):5年の試行錯誤の末に完成した、籐(ケーン)をイメージした黄褐色のストーンウェア。表面は竹を模倣してデザインされ、籐の温かみとストーンウェアの堅牢さが調和した画期的な素材。ジャスパーウェアのレリーフを引き立てる地色としても重宝されました。

これらのプレステージ素材は、いずれも天然の「半貴石」── 大理石(マーブル)、めのう(アゲート)、ラピスラズリ、花崗岩などの模様や色を陶磁器に再現する試みから生まれたものです。粘土の配合、焼成温度、釉薬の組み合わせ。ジョサイアが残した膨大な実験記録は、現在もウェッジウッド・アーカイヴに保管され、彼の科学的精神を今に伝えています。

名工の手のみが許される、限定の壁装飾陶板 ── リミテッドエディション プラーク

  • ジャスパー素材に刻まれる、新古典主義のカメオレリーフ

    ジャスパー素材のプラーク(陶板)は、18世紀以来、ウェッジウッドが最も力を注いできた装飾品のひとつ。室内装飾用に作られたこれらの陶板は、新古典主義の流行とともに、王侯貴族の邸宅や宮廷を彩る重要な美術品として珍重されてきました。

    アーカイヴから蘇る意匠:ウェッジウッド・アーカイヴに保管されているジョサイア時代の原型や、当時のトップアーティストが手掛けたデザインを、現代の熟練工が忠実に再現。新古典主義のカメオレリーフは、神話的モチーフと幾何学的なボーダーが調和する、ジャスパー素材ならではの半立体表現を可能にします。

    壁装飾としての存在感:絵画とも彫刻とも異なる、半立体的な陶磁器の壁装飾。光の当たり方によって表情を変えるレリーフは、絵画では再現できない奥行きと品格を空間にもたらします。書斎、応接、玄関 ── どの空間にも、英国貴族邸宅の気配を運んでくれる逸品です。

250年の継承、その先へ ── 2026年イヤープレート「ヘルメス」

  • 神々の伝令使が運ぶ、新たな時代の幕開け

    2023年から続く、オリンポス十二神をテーマにした人気コレクション。2026年の主役を飾るのは、旅と商業、そして平和を司る神「ヘルメス」です。柔らかなライラックカラーの素地に、白く浮き立つ緻密なレリーフが、インテリアに上質な華やぎを添えます。

    意匠に込められた願い:翼のついた帽子とサンダルを身にまとい、平和と医学の象徴である杖「カドゥケウス」を手にするヘルメスの姿。傍らには、その息子とされる牧神パーンを思わせる山羊が寄り添い、神話の世界を豊かに表現しています。

    250年の継承を、現代の暮らしへ:ジョサイアが追求した「いつの時代も新しい」革新精神を、年次の節目を祝うイヤープレートというかたちで現代へ。ご結婚やご出産などの記念日はもちろん、新年を祝う御年賀や、ご自身へのご褒美にも最適です。パステルカラーの優しい色調は、和洋問わず現代の住空間に心地よく馴染みます。

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