Luxury Selection vol.85 スワロフスキー 1895年創設の輝き
1895年に創設され、2015年に120周年を迎えたスワロフスキー社。創業当初から続く長い研究と計算により、美しい虹色のような輝きが導き出されています。
Luxury Selection vol.85 スワロフスキー 1895年創設の輝き
1895年に創設され、2015年に120周年を迎えたスワロフスキー社。創業当初から続く長い研究と計算により、美しい虹色のような輝きが導き出されています。
スワロフスキーとクリスタル
クリスタルとは「結晶」という意味であり、結晶とは原子が規則的に配列している物質のことを指します。つまり、ダイアモンドもエメラルドもいずれもクリスタルと言えます。稀にクリスタルが水晶の意味で用いられることがありますが、水晶とは無色透明の石英(クオーツ)のことであり、両者の混同を避けるため、ガラス製品の場合はクリスタルガラスと呼ばれます。スワロフスキー社のクリスタルは鉛の含有率が最低でも32%となっています。また、美しい輝きを放つように研究・計算し尽されたカットがクリスタルへ施されています。そのため、ライトに当てることで虹色のように輝き、反射するのです。レッドクリスタルは、鉛の含有率が高いガラスの総称です。レッドクリスタルと表記するために鉛の最低含有率は、一般的に24%が必要とされます。鉛の含有率が上がれば上がる程ガラスの屈折率が高くなると共に、光の反射率もこれに比例していきます。つまり強い輝きを放つ製品ができあがりますが、反対に硬度が低くなっていきます。
スワロフスキーが起こした革命
オーストリアのクリスタルメーカースワロフスキー社は、2015年で創立120周年を迎えました。創業当初から変わらず、現在もスワロフスキー家がその経営を担っています。創設者のダニエル・スワロフスキーは、ボヘミア(現在のチェコ)地方にある小さな村・ゲオルゲンタールで、1862年10月24日産声をあげました。ボヘミアと言えば今でもカットガラスで有名ですが、ダニエルの父親もその例に漏れずガラスカット職人でした。ダニエルも父親の工房で修業を積む傍ら、そのうちに生産技術の向上を目指すようになります。彼は、当時すべて手作業で行っていた工程に近代的な技術を取り入れようとしていました。クリスタルガラスを正確にカット研磨する機械を作れないか研究を重ね、1892年にプラハでガラスカット機械第一号の特許を取得しました。この発明により手仕事の何倍もの速さでクリスタルガラスを正確にカット、そして大量生産が可能になりました。1895年にスワロフスキー社を設立したダニエルは、大型の工場やカット機械の動力である水力発電の理想的な土地として、アルプス山脈東部オーストリアはチロル地方のヴァッテンスに工場を構えました。この地を選んだ理由はボヘミアから離れた地で技術の機密を守るためであったとも言われています。ちなみに、1995年には創立100周年を記念して、このヴァッテンスにスワロフスキー・クリスタル・ワールドというテーマパークが作られ、観光客が訪れることが出来るようになっています。創業当時、ヴァッテンスの工場ではジュエリーに使われるストーンを生産していました。これらはロンドンやパリといったファッションの中心地で大評判となり、そして世界各国でファッション・ジュエリーが贅沢なライフスタイルに欠かせない存在となります。ダニエルは1956年に94歳でその生涯を終えましたが、息子たちに遺された一大企業はその後さらに発展していくことになります。1967年、屈折率がダイヤモンドに近いキュービック・ジルコニアを発表。特許も取得し、スワロフスキー社はファッション・ジュエリー業界にさらなる革命を起こします。
スワロフスキーブランドの発展
スワロフスキー社は、1970年代までは他のファッション、ジュエリーメーカーの原材料としてのクリスタル生産に徹していました。しかし、1970年代後半より、消費者に向けて直接売り出すためのスワロフスキー・ブランド製品の生産を開始します。
1976年に「シルバー・クリスタル」シリーズの「マウス」が、翌1977年には「スワン(※現在は廃盤)」が生み出されます。シャンデリア用のパーツから、偶然職人が作ったこのオブジェは、現在でも人気を誇るクリスタルオブジェの最初のコレクションとなりました。また、この時のスワンのオブジェのシルエットが、1988年よりそれまでのエーデルワイスから置き換えられ、現在まで続くスワロフスキー社のシンボルマークとなっています。
ジュエリーコレクションは1977年に発表されました。映画祭などの社交的なイベントでも世界中のスターたちが、スワロフスキーのジュエリーや、ライフスタイルアクセサリーを身に着けてフラッシュを浴びています。
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