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ロイヤル・クラウン・ダービー ― 1748年創業の英国王室御用達磁器

ロイヤル・クラウン・ダービー 1748年創業の英国王室御用達磁器
― 1748年ダービー窯創立、ジョージ3世とヴィクトリア女王に認められた英国磁器

An Editorial · Royal Crown Derby × 230 Years

ロイヤル・クラウン・ダービー 1748年創業の英国王室御用達磁器

ジョージ3世から「クラウン」を、ヴィクトリア女王から「ロイヤル」を冠した、英国磁器の華やかな系譜。

1748年、英国中部の工業都市ダービーに、ヨーロッパ磁器の歴史を刻むひとつの窯が生まれました。1775年にはジョージ3世から「Crown(王冠)」の使用を許され、同年「オールド・イマリ 1128」が誕生。1890年にはヴィクトリア女王から「Royal」の称号を授かります。230年に及ぶ英国王室御用達の歩みを、本特集ではオールド・イマリとロイヤル・アントワネット、二つの代表シリーズで辿ります。

Prologue

230年史、英国王室御用達の磁器

── 産業革命期の英国磁器と、ダービー窯の出発 ──

ヨーロッパで初めて硬質磁器が誕生したのは1710年のドイツ・マイセンですが、その約40年後、海を渡った英国でも独自の磁器産業が立ち上がっていました。1745年にロンドン郊外で創立されたチェルシー磁器窯はその先駆けであり、1748年に英国中部の工業都市ダービーに開かれた窯が、後にロイヤル・クラウン・ダービーへと連なります。

産業革命によって輸送網と消費市場が拡大しつつあった18世紀後半の英国において、磁器は宮廷から豊かな市民層へと広がりつつありました。1756年、ダービー窯は企業家ウィリアム・デューズベリーの参加によって生産規模を一気に拡大します。1770年にはチェルシー窯がダービー窯に転売され、英国磁器の重要な系譜が一つに合流しました。そして1775年、ダービー窯は国王ジョージ3世から窯名に「Crown」の使用を許される ── 英国磁器の歴史において、最初の国王公認のひとつとなる出来事でした。

Timeline

1748年から現代へ ─ 230年の歩み

1745 ― 2026

1745

チェルシー磁器窯設立

ロンドン郊外チェルシーに、英国最初期の磁器窯が創立される。マイセン誕生から35年後、英国磁器産業の黎明期が始まる。

1748

ダービー窯創立

英国中部の工業都市ダービーに窯が開かれる。これが後のロイヤル・クラウン・ダービーの起点となる。創立当初から白磁の品質と装飾の細やかさで評価された。

1756

ウィリアム・デューズベリー参加

企業家ウィリアム・デューズベリーがダービー窯の経営に参加し、生産規模と販路を一気に拡大。商業ベースでの磁器製造を確立した。

1770

チェルシー窯がダービー窯に転売

英国磁器の先駆けであったチェルシー窯がダービー窯の傘下に入る。英国磁器の重要な系譜が一つに合流した転換点。

1775

ジョージ3世から「Crown」許可 / オールド・イマリ 1128発表

国王ジョージ3世から窯名に「Crown(王冠)」の使用を許される。同年、伊万里の金蘭手を写した「オールド・イマリ 1128」が発表され、以後230年以上にわたり製造が続けられる。

1890

ヴィクトリア女王から「Royal」許可

ヴィクトリア女王から「Royal」の称号を授かり、現在の社名「Royal Crown Derby」が完成する。英国磁器のなかでも数少ない「ロイヤル」称号保持ブランドとなる。

現代

金メッキ職人の手作業による磁器製造を継続

ダービーの工場では現在も金メッキ職人が一点一点手作業で金彩を施し、創業時からの伝統と現代テーブルへの適応を両立している。ル・ノーブルでは、オールド・イマリとロイヤル・アントワネットを中心にお選びいただける。

The Core Story

語り継がれる陶工たちの情熱

── ダービーの街と、250年続く金メッキ職人の手仕事 ──

ダービーは英国中部、ロンドンの北180kmに位置する工業都市です。18世紀後半、産業革命の中心地のひとつとして発展したこの街は、運河と鉄道による物流網に恵まれ、磁器・繊維・機械工業の集積地となりました。ダービー窯はその一角で、創立から250年以上にわたり、同じ街で磁器づくりを続けています。

ロイヤル・クラウン・ダービーの最大の特徴は、金彩の手仕事です。1775年に発表された「オールド・イマリ 1128」以来、同社は金彩を多用したパターンを得意としてきました。器の縁、内側、外側へと巡る金の帯は、機械印刷ではなく、専門の絵付け師が筆と金粉を用いて一点ずつ施しています。製造工程は、原型造形、石膏型取り、白磁焼成、本焼き、絵付け、金彩、そして最終焼成へと続く長い手仕事の連鎖です。

1890年、ヴィクトリア女王から「Royal」の称号を授かったとき、ダービー窯はすでに140年以上の歴史を持つ老舗でした。「Crown」と「Royal」、二つの王室称号を冠するこの窯は、英国磁器のなかでも数少ない存在です。230年を超える現在も、ダービーの工場ではジョージ3世の時代と同じ手仕事のリズムで、磁器が一点ずつ仕上げられています。

Series 01 · 1775 — Old Imari 1128

オールド・イマリ 1128 ─ 伊万里の金蘭手と英国磁器の出会い

── 1775年発表、230年以上製造が続くロングセラー ──

「オールド・イマリ 1128」は、ロイヤル・クラウン・ダービーが1775年に発表したパターンで、現在も同社を象徴するロングセラーです。「1128」はパターン番号で、コバルトブルー・テラコッタレッド・金彩の三色を、伊万里の金蘭手から写し取った構成を持ちます。

17世紀から18世紀にかけて、有田・伊万里で焼かれた色絵磁器はオランダ東インド会社を経由してヨーロッパへ大量に輸出され、王侯貴族の間で「日本趣味」が一つの様式として定着しました。マイセンが柿右衛門様式を写したのと同様に、ダービー窯もまた、金彩と赤・青の鮮やかな対比を特徴とする伊万里の金蘭手を、英国磁器の語彙へと翻訳します。1775年に発表されたパターン番号1128は、その代表的な応答のひとつでした。

「オールド・イマリ 1128」は、コバルトブルーの濃い藍、テラコッタレッドの暖かい赤、そして器の縁を巡る金彩の帯という三色構成で、ヨーロッパ磁器における「日本風パターン」の典型を確立しました。1775年の発表から230年以上、製造が継続的に続けられている数少ないシリーズのひとつであり、英国王室御用達ブランドの象徴として現在も愛され続けています。

Series 02 · Royal Antoinette

ロイヤル・アントワネット ─ 薔薇の花束と王室の華

コバルトブルーの縁取りに金彩のレースを重ね、中央に薔薇の花束を配した、ロイヤル・クラウン・ダービーの代表シリーズ。

「ロイヤル・アントワネット(Royal Antoinette)」は、薔薇の花束を中央に置き、コバルトブルーの帯と金彩のレース文様で縁取った、ロイヤル・クラウン・ダービーを代表するパターンのひとつです。シリーズ名は、18世紀フランスのマリー・アントワネット王妃に由来し、ロココ調の華やかさと英国磁器の精緻な絵付け技術が出会ったデザインとして知られます。

器の中央には淡いピンクと白の薔薇を中心とした花束が描かれ、その周囲を金彩の細やかなレース文様が縁取ります。リム部分にはコバルトブルーの帯が走り、内側と外側を金彩の二本線で挟み込む構成。色彩と装飾の密度は高いものの、薔薇の白とブルーの帯のコントラストが画面を引き締め、現代のテーブルにも違和感なく溶け込みます。ティーカップ&ソーサーからプレート、マグ、トリオセットまで、シリーズ全体で揃えることでフォーマルなテーブルセッティングが完成します。

No. 01

ロイヤル・アントワネット ティーカップ&ソーサー 220ml

ロイヤルクラウンダービー ロイヤルアントワネット ティーカップアンドソーサー 220ml

シリーズを象徴するティーカップ&ソーサー。容量220mlは紅茶に適したサイズで、ハンドルの繊細な金彩と内側に施された薔薇の絵柄が、午後のお茶の時間に華やぎを添える一品。

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No. 02

ロイヤル・アントワネット プレート 20cm

ロイヤルクラウンダービー ロイヤルアントワネット プレート 20cm

中央に薔薇の花束、リムに金彩のレースを配した直径20cmのプレート。デザートやサラダ、軽食のメイン皿として活躍し、フォーマルなテーブルセッティングの中核を担うサイズ。

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No. 03

ロイヤル・アントワネット プレート 16cm

ロイヤルクラウンダービー ロイヤルアントワネット プレート 16cm

直径16cmの小プレート。ケーキ皿、パン皿、取り皿として用途が広く、ティーカップ&ソーサーと組み合わせることでアフタヌーンティーのテーブルを完成させる。

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No. 04

ロイヤル・アントワネット マグ 320ml

ロイヤルクラウンダービー ロイヤルアントワネット マグ 320ml

容量320mlのマグカップ。フォーマルなティーカップに対し、日常使いのコーヒーや紅茶に適したサイズ。シリーズ共通の薔薇と金彩のレースで、毎朝の食卓に英国磁器の精緻な絵柄を添える。

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No. 05

ロイヤル・アントワネット トリオセット

ロイヤルクラウンダービー ロイヤルアントワネット トリオセット

ティーカップ、ソーサー、プレートを揃えたトリオセット。1セットでアフタヌーンティーの基本構成が完結し、贈答用としても最上位の構成となる。専用の化粧箱入り。

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FAQ

よくあるご質問

Q1: ロイヤル・クラウン・ダービーはいつから?

1748年、英国中部の工業都市ダービーに窯が創立されたのが始まりです。1775年に国王ジョージ3世から「Crown(王冠)」の使用を許され、1890年にヴィクトリア女王から「Royal」の称号を授かり、現在の「Royal Crown Derby」となりました。230年以上の歴史を持つ英国王室御用達ブランドです。

Q2: オールド・イマリ 1128とは?

1775年に発表された、ロイヤル・クラウン・ダービーを象徴するパターン番号1128のシリーズです。日本の伊万里・金蘭手の意匠を写し取り、コバルトブルー・テラコッタレッド・金彩の三色で構成されています。発表から230年以上にわたり製造が続けられているロングセラーです。

Q3: ロイヤル・アントワネットとは?

中央に薔薇の花束、リムにコバルトブルーの帯と金彩のレース文様を配した、同社の代表シリーズです。シリーズ名は18世紀フランスのマリー・アントワネット王妃に由来し、ロココ調の意匠と英国磁器の絵付け技術が出会ったデザインとして知られます。

Q4: ロイヤル・クラウン・ダービーは食洗機にかけられますか?

磁器そのものの素地は耐久性に優れますが、本ブランドは金彩を多用しているため、長く美しい状態でお使いいただくには手洗いを推奨します。電子レンジについても金彩使用品はご使用いただけません。各商品の取扱表示と仕様欄をご確認ください。

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