フローラダニカとは ― デンマークの花々を、うつわに ―
フローラダニカ(Flora Danica)は、ラテン語で「デンマークの植物」を意味する、ロイヤル・コペンハーゲンの最高峰パターン。18世紀の植物図鑑を原画に、30人以上の職人が一枚ずつ手で仕上げます。その名前の由来と、途方もない手仕事の物語をご紹介します。
まず、フローラダニカとは
― 名前の意味と、由来 ―
フローラダニカとは
Flora Danica
フローラダニカ(Flora Danica)とは、ラテン語で「デンマークの植物」を意味する、ロイヤル・コペンハーゲンの最高峰パターンです。「フローラ・ダニカ」「フローラ ダニカ」とも表記され、短く「ダニカ」と呼ばれることもあります。一枚ずつ手描きされる、世界で最も豪華な磁器のひとつとして知られます。
名前の由来 ― 植物図鑑
The Botanical Atlas
名前は、1761年に刊行が始まったデンマークの植物図鑑『Flora Danica(フローラ・ダニカ)』に由来します。この図鑑に描かれた実在の植物を原画として、一つひとつのうつわに忠実に絵付けするのが、このパターンの神髄です。だから同じ絵柄は、ふたつとありません。
30人以上の職人が、手で仕上げる
― 一枚のプレートに宿る、途方もない手仕事 ―
一枚のフローラダニカが完成するまでに、30人以上の職人が携わります。成形から絵付け、金彩まで、そのほとんどが手作業。ここでは、その主な工程をご紹介します。
縁取りを、専用の道具で削り出す
プレートの繊細な縁のレースは、陶土がまだやわらかいうちに、専用の小さな道具で、ひとつずつ手作業で削り出されます。外科医のような精密さを要する、最初の難関です。
植物図鑑を手本に、一筆入魂
ペインターは植物図鑑の挿絵を手本に、原画へ忠実に一筆ずつ手描きします。器に合うモチーフを選ぶ自由があり、フリーハンドで描かれるためふたつとして同じものはありません。
ラテン語のカリグラフィー
描いた植物のラテン語の学術名を、美しいカリグラフィーで記します。これは古くからの慣行です。図鑑としての正確さと、工芸としての美しさが同居する瞬間です。
金彩で、仕上げる
幾度もの焼成を経て、最後に24金の金彩を、2度に分けて施し、その都度焼き付けます。縁には真珠のように連なるパールボーダーを専門の職人が仕上げます。素焼きは約950度、施釉後の本焼成は約1,375度。一枚が完成するまでに8回以上もの焼成を重ねます。
1790年から、変わらぬ技と情熱
― 二百年をこえて、受け継がれる ―
フローラダニカが最初に作られたのは1790年のこと。その誕生以来、当時と変わらぬ手仕事の技が受け継がれ、いまも一枚ずつ手で仕上げられています。機械化の時代にあってなお、手で描くことをやめない ── その姿勢そのものが、このパターンをかけがえのないものにしています。
よくあるご質問
― フローラダニカについて、よくある疑問 ―
フローラダニカとは何ですか?
ラテン語で「デンマークの植物」を意味する、ロイヤル・コペンハーゲンの最高峰パターンです。植物図鑑を原画に、実在の植物を一枚ずつ手描きした、世界で最も豪華な磁器のひとつとして知られます。
フローラダニカの名前の由来は?
1761年に刊行が始まったデンマークの植物図鑑『Flora Danica』に由来します。ラテン語で「デンマークの植物」の意味で、この図鑑の植物を原画として絵付けすることから、パターン名になりました。
フローラダニカはどのブランドのパターンですか?
デンマークの名窯ロイヤル・コペンハーゲンのパターンです。同ブランドの最高峰に位置づけられます。
フローラダニカはいつから作られていますか?
1790年から作られています。その誕生以来、当時と変わらぬ手仕事の技が受け継がれています。

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