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マイセン|ヨーロッパ最古の硬質磁器 300年の白い金の物語

マイセン ブルーオニオン・波の戯れホワイト ─ ヨーロッパ最古の磁器窯 300年の歴史
※メイン画像はイメージです

An Editorial · Meissen · 300 Years

マイセン、 ヨーロッパ最古の硬質磁器。 300年の白い金の物語。

1710年、ザクセン州マイセン。白い金はここから始まりました。

1602年の東インド会社設立以降、ヨーロッパの王侯貴族が競って集めた中国・日本の磁器。「白い金」と呼ばれた磁器をヨーロッパで初めて生み出したのが、1710年創業のマイセンです。ブルーオニオン、波の戯れホワイト、ピンクのバラ ─ ザクセン宮廷から現代の食卓へと受け継がれてきた300年の物語をたどります。

Prologue · 1602

「白い金」と呼ばれた磁器 ─ 東洋への憧れ

── 17世紀ヨーロッパと東インド会社 ──

1602年のオランダ東インド会社(VOC)設立以降、中国・日本からの磁器がヨーロッパへ大量に流入しました。ヨーロッパには硬質磁器を焼く技術がまだ存在しておらず、東洋から運ばれてくる白く硬い磁器は「白い金(Weißes Gold)」と称されるほど高値で取引されていました。王侯貴族たちはこの磁器の蒐集を競い合い、宮廷の内装や食器棚を磁器で飾ることが、富と権威を示す象徴的な振る舞いになっていきます。中国・景徳鎮の青花磁器、日本・有田の柿右衛門様式 ── 海を越えて運ばれてきた東洋磁器は、ヨーロッパの宮廷文化を大きく塗り替えていきました。そしてこの熱狂こそが、ヨーロッパ独自の硬質磁器製造への挑戦を生み出す原動力となっていきます。

王侯貴族にとって磁器は、単なる器ではなく国力と文化的洗練を示す重要な資産でした。フランスのルイ14世やプロイセンの宮廷も例外ではなく、東洋磁器の蒐集と展示が宮廷儀礼の一部に組み込まれていきます。とりわけザクセン選帝侯領では、後の「磁器病(Porzellanfieber)」と呼ばれる蒐集熱が高まっていきました。輸入に頼り続けるかぎり、ヨーロッパは東洋に対して経済的にも文化的にも劣位に置かれ続けます。自国で「白い金」を生み出すこと ── それが、マイセン誕生の前夜にヨーロッパが抱えていた切実な課題でした。

編集部の見方
東洋磁器の蒐集が王権のステータスそのものとして機能していた時代背景を踏まえると、自国の窯で硬質磁器を焼き上げることは、ザクセン宮廷にとって文化的独立宣言に等しい意味を持ったと、当店編集部では見ています。

Timeline

創業から現代へ ─ マイセン300年の歩み

1602 ― 現代

1602

オランダ東インド会社(VOC)設立

東洋磁器がヨーロッパへ大量流通し始めます。中国・日本の磁器が「白い金」と称され、王侯貴族の蒐集対象になっていきました。

1710

マイセン磁器窯 創業

ザクセン選帝侯アウグスト強王の後援のもと、マイセン市にヨーロッパ初の硬質磁器窯が設立されます。「白い金」がついにヨーロッパでも生み出されることになりました。

1730年代

ブルーオニオン 誕生

中国・日本磁器の意匠を参照しながら、マイセン独自の藍色絵付けが生まれます。玉ねぎに見える植物(ザクロ・桃)を描いた意匠で、現在もマイセンを代表するシリーズとして継承されています。

18世紀後半

パゴダ・東洋趣味シリーズ展開

首や手が動くからくり磁器人形「パゴダ(Pagode)」、東洋花文様の「インドの華」、千夜一夜物語に着想を得た「アラビアンナイト」など、宮廷の異国趣味(エキゾチシズム)を映したシリーズが次々に展開されました。

現代

300年の系譜、食卓へ

ブルーオニオン、波の戯れホワイト、ピンクのバラをはじめとする各シリーズが、現代の日常食卓とギフトの場で使われ続けています。マイセン300年の系譜は今もなお現役です。

The Core Story · August der Starke

アウグスト強王と「磁器病」

── ザクセン選帝侯の蒐集熱と、白磁誕生 ──

マイセン磁器の誕生を語る上で欠かせない人物が、アウグスト強王(フリードリッヒ・アウグスト1世、1670年-1733年)です。ザクセン選帝侯にしてポーランド王を兼ねた彼は、東洋磁器の熱烈な蒐集家として知られていました。その傾倒ぶりは当時「磁器病(Porzellanfieber)」と呼ばれるほどで、彼は中国・日本の磁器を莫大な費用を投じて買い集めていきます。なかでも有名なのは、隣国プロイセンとの取引で、自軍の竜騎兵連隊600名と中国の青花磁器151点を交換した逸話です。この磁器は後に「竜騎兵壺(Dragonervasen)」と呼ばれ、王の蒐集熱を象徴する存在として現代まで語り継がれています。同時にアウグスト強王は、自国で硬質磁器を製造するための研究にも惜しみなく資金を投じていました。錬金術師ヨハン・フリードリヒ・ベットガーと物理学者エーレンフリート・ヴァルター・フォン・チルンハウスの共同研究により、1709年頃ついにヨーロッパで初めて硬質磁器の製造に成功します。翌1710年、エルベ川を見下ろすアルブレヒト城にマイセン磁器窯が設立され、ヨーロッパ磁器産業の歴史が始まりました。

マイセン創業期を語るうえでもうひとつ欠かせないのが、パゴダ(Pagode)と呼ばれる東洋趣味のからくり磁器人形です。首や手が動く独特の造形を持ち、笑みを浮かべた異国風の人物像として制作されました。これは当時の宮廷を魅了していた「シノワズリ(中国趣味)」の流れを受けたもので、富と異文化への憧れを同時に表現する装飾品として位置づけられていました。後の時代、プロイセン王フリードリヒ・ウィルヘルム2世(1744年-1797年)はサンスーシ宮殿の装飾用にマイセン製パゴダを発注したと伝えられています。からくり仕掛けで首を揺らす磁器人形は、宮廷を訪れる賓客への話題提供にも一役買っていました。

編集部の見方
アウグスト強王の常軌を逸した蒐集熱が、結果としてヨーロッパ磁器産業全体の出発点を生み出した ── この逆説こそがマイセン300年史の根幹にあると、当店編集部では受け止めています。

Series 01 · Blue Onion · 1730s

ブルーオニオン ─ 1730年代に生まれた藍の意匠

玉ねぎに見える植物(ザクロ・桃)を藍色で描いた、マイセンを象徴する代表シリーズ。

ブルーオニオンは1730年代、マイセン創業からおよそ20年を経て誕生した藍色絵付けのシリーズです。中国・日本の磁器に描かれていた植物文様 ── ザクロや桃 ── を、マイセン独自の構図と筆致で再解釈し、白磁の上に伸びやかな藍色で表現しています。「玉ねぎ(オニオン)」という名は、ザクロや桃の形が玉ねぎに似て見えたヨーロッパでの呼び慣わしから定着したものです。創業期から現在まで一度も製造を絶やすことなく続けられ、マイセンを象徴する意匠として世界中の食卓に届けられてきました。

No. 01

ブルーオニオン ティーカップ&ソーサー 200ml

マイセン ブルーオニオン ティーカップ&ソーサー 200ml

200mlの容量を持つティーカップ&ソーサーは、紅茶のひとときをマイセンの藍と共に楽しめる一組です。ハンドペイントの筆致が一脚ごとに表情を変えます。

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No. 02

ブルーオニオン プレート 20cm

マイセン ブルーオニオン プレート 20cm

直径20cmのデザートプレートは、和洋いずれの料理にも添えやすい使い勝手の良い一皿です。マイセンの代表意匠を毎日の食卓に取り入れられます。

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No. 03

ブルーオニオン マグ 240ml

マイセン ブルーオニオン マグ 240ml

240mlのマグは、コーヒーや紅茶を気軽に楽しむのに頃合いの容量です。マイセンの藍を毎朝の一杯から日常へと取り入れられる一品です。

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No. 04

ブルーオニオン ティーポット 1L

マイセン ブルーオニオン ティーポット 1L

1Lのティーポットは、人を招く席や家族の団欒にふさわしい容量です。藍色の文様をまとった姿がテーブルの中心を堂々と飾ります。

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Series 02 · Waves White

波の戯れホワイト ─ 白磁の端正さ

波紋状の浮彫(レリーフ)が織りなす、白一色の美学。食卓からギフトまで幅広く対応。

波の戯れホワイトは、白磁の表面に波紋状の浮彫(レリーフ)を施したマイセンの代表的な白無地シリーズです。色絵を持たないからこそ、磁器そのものの白さ ── そして波紋の陰影がつくり出す柔らかな表情 ── が際立ちます。立体造形(レリーフ)はマイセンが長く磨いてきた技法の系譜に連なるもので、職人の手によって一点ずつ仕上げられています。ブルーオニオンが「マイセンの色」を象徴するシリーズなら、波の戯れホワイトは「マイセンの形」を象徴するシリーズと言えます。和食器との相性もよく、日常使いから贈り物の場面まで幅広く対応します。

No. 05

波の戯れホワイト マグカップ 360ml

マイセン 波の戯れホワイト マグカップ 360ml

360mlの容量を持つマグカップは、コーヒーや紅茶をたっぷり楽しみたい朝の食卓にふさわしい一品です。波紋のレリーフが手のひらに心地よくおさまります。

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No. 06

波の戯れホワイト プレート 19cm

マイセン 波の戯れホワイト プレート 19cm

直径19cmのプレートは、デザートや前菜、和食器との組み合わせなど多用途に活躍する一皿です。波紋のレリーフが料理を引き立てます。

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No. 07

波の戯れホワイト サラダボウル 14.5cm

マイセン 波の戯れホワイト サラダボウル 14.5cm

直径14.5cmのサラダボウルは、サラダやスープ、小鉢としても使える汎用性の高い一品です。波紋のレリーフが料理に静かな品格を添えます。

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Series 03 · Pink Rose

ピンクのバラ ─ 繊細な薔薇絵付けの系譜

職人の手仕事による繊細な薔薇の絵付け。大切な方への贈り物にふさわしい一脚。

ピンクのバラは、職人の手仕事による繊細な薔薇の絵付けが施されたシリーズです。一枚ずつ筆を入れて描かれる薔薇は、花弁の濃淡や葉の陰影まで丁寧に表現され、白磁の上で柔らかな色彩を放ちます。ヨーロッパで薔薇は古くから愛と気品の象徴とされ、宮廷の磁器にも繰り返し描かれてきました。マイセンのピンクのバラは、その伝統を現代の食卓へ静かに引き継いでいます。結婚祝いや誕生日のギフト、節目の贈り物にふさわしい一脚として選ばれてきたシリーズです。

No. 08

ピンクのバラ プレート 20cm

マイセン ピンクのバラ プレート 20cm

直径20cmのプレートに描かれた薔薇は、ケーキやデザート、軽食を上品に引き立てます。大切な方への贈り物としてもふさわしい一皿です。

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Heritage · India Orchard

インドの華 ─ 東洋趣味の集大成

18世紀、東インド会社経由で伝わった東洋意匠を西洋技法で再解釈したシリーズ。

マイセン インドの華 ─ 菊と牡丹モチーフの東洋趣味シリーズ

「インドの華」は、18世紀に東インド会社経由でヨーロッパに伝わった東洋花文様を、マイセンが西洋磁器の技法で再解釈したシリーズです。シリーズ名にある「インド」は、当時のヨーロッパで「東洋一帯」を指す広い意味で使われていた呼称で、実際の意匠は中国・日本の磁器に描かれていた菊・牡丹・芍薬といった花文様を下敷きにしています。藍色を基調に、赤・金・緑などの上絵で繊細な花を描き分け、白磁の上に異国趣味(シノワズリ)の華やかさを再現しました。マイセン300年史のなかで、東洋への憧れがどのように西洋磁器の文法へ取り込まれていったかを示す象徴的なシリーズです。

Heritage · Arabian Nights

アラビアンナイト ─ 宮廷の異国趣味

18世紀の宮廷異国趣味(エキゾチシズム)を象徴する、千夜一夜物語の世界観。

マイセン アラビアンナイト ─ 宮廷の異国趣味シリーズ

「アラビアンナイト」は、千夜一夜物語の世界観に着想を得たマイセンのシリーズです。18世紀のヨーロッパ宮廷では、東洋や中近東への憧れがシノワズリやトルコ趣味として流行し、宮廷の食卓・装飾品にも盛んに取り入れられました。マイセンはアウグスト強王の時代からこの異国趣味を磁器に表現し続け、首や手が動くからくり磁器人形「パゴダ」と並んで、宮廷の異国趣味(エキゾチシズム)を象徴する系譜のひとつになりました。アラビアンナイトに描かれる文様は、東洋花文様と幾何学装飾を組み合わせた華麗な構成で、マイセンが300年の歴史のなかで磨き上げてきた絵付け技法の到達点のひとつと言える存在です。

Gift Service

大切な方へ届ける、ル・ノーブルのギフトサービス

300年の歴史を受け継ぐマイセンの食器は、結婚祝い・開業祝い・誕生日など、人生の節目を彩る贈り物としてお選びいただけます。ル・ノーブルではラッピングと熨斗のご用意もしております。詳しくはギフトサービスのご案内をご覧ください。

よくあるご質問

Q1: マイセンのブルーオニオンとはどのような絵柄ですか?

1730年代にマイセンで生まれた藍色絵付けのシリーズです。中国・日本の磁器に描かれていたザクロや桃などの植物文様を、マイセン独自の構図で再解釈しています。「玉ねぎ(オニオン)」という名称は、ザクロや桃の形が玉ねぎに似て見えたヨーロッパでの呼び慣わしから定着したものです。

Q2: 「波の戯れホワイト」はどのようなシリーズですか?

白磁の表面に波紋状の浮彫(レリーフ)を施した、マイセンを代表する白無地シリーズです。色絵のない端正な白磁の美しさと、波紋がつくり出す立体的な陰影が特徴です。日常使いからギフトまで幅広く対応します。

Q3: マイセン磁器の「硬質磁器」とは何ですか?

高温(およそ1,300度以上)で焼成した、緻密で硬い磁器のことです。1710年にマイセンがヨーロッパで初めて硬質磁器の製造に成功し、「白い金」と呼ばれて珍重されました。それまでヨーロッパでは硬質磁器を焼く技術がなく、東洋からの輸入に頼っていました。

Q4: マイセンの食器はギフトに使えますか?ラッピングは?

結婚・開業・誕生日など改まった贈り物にお選びいただけます。ル・ノーブルではラッピングと熨斗のご用意もしております。詳細はギフトサービスのご案内ページをご確認ください。

Q5: ブルーオニオンは食洗機で洗えますか?

繊細な手描き絵付けへの負担を抑えるため、手洗いを推奨します。中性洗剤をやわらかいスポンジに含ませ、優しく洗浄してください。長く美しい状態でお使いいただくための基本的なお手入れ方法です。

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