喜びを描くポーセリンアート
─ リヤドロの世界
スペインの古都バレンシアで生まれたリヤドロ。
2000種類の色彩から選ばれる繊細な花、
イスラム陶器の伝統を受け継ぐ温かな色合いと表情豊かなフィギュリン。
120以上の国で愛される磁器芸術の真髄をご紹介します。
喜びを描くポーセリンアート
─ リヤドロの世界
スペインの古都バレンシアで生まれたリヤドロ。
2000種類の色彩から選ばれる繊細な花、
イスラム陶器の伝統を受け継ぐ温かな色合いと表情豊かなフィギュリン。
120以上の国で愛される磁器芸術の真髄をご紹介します。
リヤドロはその上品な色彩と繊細な花、柔らかな曲線や人物の表情で世界中の人々を魅了していますが、リヤドロの特色は、何といってもその上品で美しい色彩にあります。2000種類ものカラーの中から、作品に最もふさわしい色が選ばれ、手作業で丁寧に彩色されます。そして、リヤドロの代名詞ともいわれる繊細な「花」は熟練のアーティストによって花びらの一枚一枚から手作業で生み出されます。
リヤドロ社は1950年代初め、ホアン・ホセ・ビセンテの三兄弟によって創業されました。スペイン・バレンシア市にほど近い、地中海沿岸のアルマセラムラにある自宅の中庭に、イスラム式の小さな窯を築いたのが始まりです。もともとイスラム式の陶器は、多彩なデザインと色彩、器の形の素朴さに特徴をもっていました。とくに、豊富な色彩とその巧みな組み合わせは、長い荒涼とした砂漠の旅路をすぎて、緑のオアシスに到着したときの言い知れぬ安堵感と、萌えだすような美しい花を求める心を器形に反映したものと考えられます。自由で伸び伸びとしたイスラムの原始陶器は、ギリシアやローマ陶器の影響をうけながら7世紀の中ごろには生まれました。
8世紀、この陶器はイスラム世界で発展をみせます。何故なら、モロッコから中央アジアまでを支配したイスラムのアッバス朝がコーランの教えに従って、金銀器の使用を禁じた事に起因しているといわれていますが、中国磁器への憧憬がそれに拍車をかけました。こうした陶磁器はインドを越え、ペルシア・アラビア・エジプトへと大量に運ばれていきました。その結果11世紀末から12世紀にかけてのイスラム陶器は大きく変化し、メソポタミア・ペルシア・東イランなどでは、産地によって多少の違いはありますが、中国写しの陶磁器も生産されました。ペルシアの窯は、11世紀から13世紀にかけて作られたイスラム陶器を代表する窯場で、青釉・白釉・藍釉そしてラスター彩陶器などを中心に焼造していました。
ちなみに、ラスターとは錫白釉の上に金や銀・銅を発色剤とする顔料を使って文様を描く方法で、「きらきらしている」という意味をもち、中国陶磁の赤絵の世界にも大きな影響を与えました。すでに9世紀ごろにはメソポタミアを中心とする地域で生産されており、10世紀にはエジプトへ伝播し、12世紀に入るとイランで盛んに流行しました。12世紀頃にイスラム世界に伝播したラスター陶器は、やがて14世紀に入るとイスラムの西進によってスペインに伝えられました。
スペイン東部、バレンシア地方のマニセス窯では、盛んにラスター彩陶器が焼造されるようになりました。このスペイン陶器のことを「イスパノ・モレスク陶器」と言いますが、これは直訳すると、ムーア人風のスペイン陶器という意味になります。ムーア人とは、7世紀以降に北アフリカのイスラム化が進み、その地土から移住してイベリア半島に定着したアラブ人やベルベル人のことを指し、次第にアラブ人、ベルベル人を問わずイスラム教徒一般を指す呼称となりました。
「イスパノ・モレスク陶器」の窯場の多くは、イスラム王朝のあったコルドバを中心にグラナダ、マラガに集中していましたが、15世紀に入ってイスラム教徒とキリスト教徒の間で戦争がはじまると、ムーア人の陶工たちはイベリア半島の南部へ移動しはじめました。キリスト教イスパニア人(スペイン人)がスペイン全土を取り戻してからも、イスラム式陶器の生産はバレンシア地方で続けられていきます。
このようにスペインの陶器は、イスラム文化とともに歩みつつも、少しずつスペイン独自の形を創り上げていき、色彩豊かで、多彩な表情のリヤドロを生み出す土壌となったのです。
スカーフやドレープの質感がポーセリンであることを忘れさせる、繊細で美しい作品です。若手クリエーター「ハイメ・アジョン」による最新アートコレクション「Re-Deco」シリーズバージョンも登場しています。
緩やかな夏の風に揺れるドレスのドレープ感、繊細な水玉模様。リヤドロの伝統技法と若手クリエーターの感性が融合した、新しい魅力に溢れる作品です。
春を代表する桜。古来より愛されてきた日本の桜の情景は、リヤドロのアーティスト達によって、桜コレクションとして作品化されています。一年中いつでも、お花見の情景をお部屋でも楽しめる贅沢なシリーズです。
桜の枝が描かれたドレスの裾から、頭の桜のリボンまで、日本の春を細部まで丁寧に表現。海外ブランドが日本の文化に敬意を表したジャパンコンセプトの代表作です。
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