ルネ・ラリック生誕150周年
─ 光の魔術師の軌跡
1860年フランス・シャンパーニュ地方に生まれ、
アール・ヌーヴォーの宝飾デザイナーから、
アール・デコのガラス工芸の巨匠へ──。
85年の生涯を駆け抜けたルネ・ラリックの軌跡をご紹介します。
ルネ・ラリック生誕150周年
─ 光の魔術師の軌跡
1860年フランス・シャンパーニュ地方に生まれ、
アール・ヌーヴォーの宝飾デザイナーから、
アール・デコのガラス工芸の巨匠へ──。
85年の生涯を駆け抜けたルネ・ラリックの軌跡をご紹介します。
ルネ・ラリック(Rene Lalique, 1860-1945)は1860年フランスのシャンパーニュ地方で生まれ、パリで育ちました。パリの宝飾美術学校で学んだあと、20代~40代のころまではアール・ヌーヴォー様式の高級アクセサリーデザイナーとして活躍し、1900年のパリ万国博覧会でも宝飾品が大きな注目を集めました。
しかし博覧会の前よりすでにラリックは宝石細工にガラス玉を混ぜるようになり、高価な宝石だけでなく、自由に変化できるガラスの可能性を見ていました。
1907年に香水商のフランソワ・コティと出会い、彼の依頼により香水瓶とラベルをデザインしました。ヴァンドーム広場のラリックの店に新しく並んだ香水瓶は評判になり、ラリックはガラス工芸の道へと進むことになりました。
1912年に最後の宝飾品の展示会を開いたあと、ガラス工芸品の製造に専念するようになり、香水瓶、花瓶、置時計、テーブルウェア、アクセサリーなどを手がけ、ガラス工芸の分野でも人気のデザイナーとなりました。
1918年第一次世界大戦が終わったとき、ラリックはバーランに大きなガラス工場を買って、本格的なガラス制作を始めました。このバーランこそ、マルヌ川の最上流、エミール・ガレやドームなどで有名なナンシーからさらに上った地域で、ドイツの国境に近いアルザス・ロレーヌ地方にあり、ガラスの古い伝統の地でありました。この地方はフランスとドイツ、ベルギーなどが接しており、戦争のたびにドイツになったり、フランスになったりしていました。第一次大戦でドイツが敗れ、ここがフランス領になったので、ラリックは工場を手に入れることができました。
ラリックはパリから、マルヌ川をさかのぼって、その源流にあるガラスのふるさとに工場を持ち、この地を基盤として1920~30年代のアール・デコ・ガラスの傑作を製作しました。
その後このバーランの工場は、1940年にドイツ軍がフランスに侵入した時に、没収されてしまい、パリも占領されてしまいました。パリが解放されたのはその後の1945年で、ラリックも同じ年にこの世を去っています。
フランス・ロワール地方の赤ワインの銘醸地として知られるブルゴイユ。アール・デコ・デザインの魅力を堪能させてくれます。
1932年にルネ・ラリックが発表した、グラスの他、皿、調味料入れなどがそろった作品です。シンプルな直線が美しいアール・デコ様式の特徴をわかりやすく表しています。ものが溢れ、互いにデザインを競い合っているいま、新鮮な魅力を感じていただけるでしょう。特にモダンな生活空間によく似合います。空気をフッとそのまま吹き込んだような形のグラスの清々しさにご注目ください。
主なアイテム:
・ラリック ブルゴイユ デカンタ(800ml)24cm 1501100
・ラリック ブルゴイユ ラージワイングラス 11cm 1501400
1931年、ルネ・ラリック71歳晩年の作品ですが、みずみずしい感性には驚かされます。
一輪の咲き誇るアネモネには、生き生きとした溢れる命が。また2輪のアネモネが華やかにこぼれる花器は、花を除けば、モチーフ&ベースとして各々が用をなすという機知に富んだもの。透明クリスタルのベースの完成された形とフロステッドの花の黒エナメル彩色に作者の素晴らしい才能が感じられます。
花びらの部分だけに香水がゆきわたる、「ふたつの花」と名づけられた名作。
シンプルな円形のベースに、二つの花弁が重なり合うような繊細なフロステッド装飾。香水商フランソワ・コティとの出会いから始まったラリックの香水瓶デザインの系譜を、自身のブランドのもとで結実させた逸品です。
ルネ・ラリック生誕150周年──85年の生涯を通じて、宝飾からガラス工芸まで、フランス装飾芸術の頂点に立ち続けた巨匠の作品の数々。アール・ヌーヴォーの宝石細工から、アール・デコのガラス工芸まで、ラリックの軌跡をたどるコレクションをお楽しみください。
シンプルでモダンな直線美のブルゴイユシリーズ、晩年の代表作ドゥ・ザ ネモーネやドゥ・フルールなど、ラリックの生涯を彩る逸品を、ル・ノーブルが厳選してご紹介します。
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