
マイセン ベーシックフラワー ワイルドローズ コーヒーカップ&ソーサー
Meissen · Floral Painting · Since 1710
ベーシックフラワー・ピンクのバラ・黄色のバラ・ホワイトローズ・散らし小花
1710年、ザクセン州マイセンでヨーロッパ初の硬質白磁が焼成されました。1720年に絵付け師ヘロルトが招かれ、白磁の表面に花を描く伝統が始まります。それから300年、マイセンの絵師たちは一輪の薔薇から30種を超える野草まで、一筆ずつ手で描き続けてきました。本特集は、その花柄絵付けの系譜を5シリーズで横断します。
Prologue
マイセン窯は1710年、ザクセン選帝侯アウグスト強王の命によって設立されました。前年1709年にヨハン・フリードリッヒ・ベットガーがヨーロッパ初の硬質白磁の焼成に成功し、その白磁を「描く」技法を整えるべく、1720年に絵付け師ヨハン・グレゴリウス・ヘロルトが招聘されます。ヘロルトが確立した上絵付け技法によって、マイセンの白磁は鮮やかな色彩を持つ花柄を表面に定着させることができるようになりました。本特集で紹介する5シリーズは、いずれもこのヘロルトの系譜に連なる花柄絵付けの応答です。一輪の野草から薔薇の3色展開、白磁に白い薔薇を描く挑戦、複数花を散らす構図まで、絵師の筆が選ぶ「花の描き方」の幅をお楽しみください。
Series 01 · Basic Flower · 30+ Motifs
ベーシックフラワーは、マイセンの花柄絵付けの基本ライン。一輪または二輪の花を絵師が一筆ずつ手描きするシリーズで、ボタニカル図譜の伝統に連なります。アネモネ・ワイルドローズ・スイセン・アスター・ヤグルマギクなど、欧州の野草・庭草が30種以上揃います。本特集ではワイルドローズ柄のコーヒーカップ&ソーサーを採用しました。マイセンの絵師がいまも一点ずつ筆を運ぶ、磁器絵付けの基本形です。
Series 02 · Pink Rose · 19th C Romanticism
ピンクのバラは、マイセンを代表する花柄シリーズのひとつ。淡いピンクの薔薇を磁器の白地に咲かせる意匠は、19世紀のロマン主義的なバラ画の伝統を継いでいます。本特集ではティーカップ&ソーサー150ml、プレート20cm、プレート18cmの3点を採用しました。同じ薔薇を黄・白と並べることで、薔薇の3色展開を一卓に揃える構成です。
Series 03 · Yellow Rose · Color Variation
ピンクのバラの色違いとして展開された黄色のバラは、ピンクの優雅さに対して明るい祝祭感を持ちます。マイセンの絵師たちが、同じバラのモチーフを異なる色で描き分ける技術は、磁器絵付けの色制御の高さを示すものです。コーヒーカップ&ソーサー200mlとプレート18cmの2点を採用しました。朝食の食卓に黄色を一枚加えるだけで、季節感が一段明るくなります。
Series 04 · White Rose · White on White
ホワイトローズは、マイセンが磁器の白地に「白い薔薇」を描くという挑戦的なシリーズです。地と紋様が同色のなかで、僅かな陰影と立体感だけで薔薇を浮かび上がらせる絵付け技法は、マイセン300年の絵師教育の集大成と言えます。本特集ではプレート20cmの1点を採用しました。卓上に置けば、白磁の質感そのものが花になる瞬間を体験できます。
Series 05 · Scattered Flowers · Composition
散らし小花(Scattered Flowers)は、複数の小さな花を磁器の表面に散らして描く意匠です。バラ一輪のシリーズと異なり、複数花を構成として配置する絵付け技法で、絵師の構図感覚が問われます。本特集ではスキャタードフラワー/ローズのコーヒーカップ&ソーサー200mlの1点を採用しました。卓上の華やかさを高めつつ、主張しすぎない控えめな花柄を求める方に適しています。
Heritage
インドの華は、18世紀ヘロルト時代のマイセンが東洋の絵付けと向き合った代表的な意匠です。当時ヨーロッパで流行したシノワズリ(中国趣味)の波の中で、東洋の植物文様を欧州磁器の表現体系に取り込んだ系譜に位置づけられ、ブルーオニオンと並ぶ初期マイセンの応答として知られています。最新の取扱状況はシリーズページでご確認いただけます。
アルペンフローラは、アルプス山脈の高山植物を意匠化した希少シリーズです。野草の植物学的な精密描写は、他の花柄シリーズと異なる魅力を持ち、絵師がボタニカルアートの伝統に向き合った応答として位置づけられます。最新の取扱状況はシリーズページでご確認いただけます。
1710年マイセン窯創設、1720年に絵付け師ヘロルトが招聘されて上絵付け技法が確立されました。以来300年、マイセンの絵師たちは一筆ずつ花を手描きする伝統を継承しています。
マイセン花柄絵付けの基本ライン。一輪または二輪の花を絵師が手描きするシリーズで、アネモネ・ワイルドローズなど欧州の野草・庭草が30種以上揃います。
本特集では花柄絵付けの系譜紹介として歴史的位置づけのみ掲載しています。現在の取扱状況はそれぞれのシリーズページでご確認ください。
同じ薔薇のモチーフを異なる色で描き分けるシリーズです。3色を並べると、絵師たちが磁器絵付けで実現してきた色制御の幅を一卓で体感できます。
複数の小さな花を磁器の表面に散らして描く構図系の絵付けです。一輪の花を主役にするシリーズと異なり、複数花の配置に絵師の構図感覚が反映されます。
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