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逸品|リチャード・ジノリ ─ ジオ・ポンティが描いた幾何学と名作シリーズ

リチャード・ジノリ ジオ・ポンティ復刻のカテーネ・ラビリントを並べたコラージュ

Ippin · Richard Ginori · Gio Ponti

逸品
リチャード・ジノリ
ジオ・ポンティが描いた幾何学と名作シリーズ

カテーネ・ラビリント・ベッキオホワイト・グランデューカ・ローズブルーの5シリーズ

1735年、カルロ・ジノリ侯爵によりフィレンツェ近郊ドッチアに創設されたイタリア最古級の磁器ブランド、リチャード・ジノリ。20世紀には巨匠ジオ・ポンティ(1891-1979)がアートディレクターを務め、アールデコ調の名作群を生み出しました。本特集では、ジオ・ポンティ復刻シリーズと伝統名作シリーズを並べ、フィレンツェの磁器が積み上げた美意識を辿ります。

Prologue

フィレンツェの磁器 ─ 290年の美意識

1735年、カルロ・ジノリ侯爵によりフィレンツェ近郊ドッチアに創設されたイタリア最古級の磁器ブランド、リチャード・ジノリ。後期バロック様式のカポディモンテに始まり、ベッキオホワイト、イタリアンフルーツ、グランデューカと、290年にわたって芸術的な磁器の伝統を積み重ねてきました。20世紀に入ると、戦後イタリアン・デザイン復興の父と呼ばれる巨匠ジオ・ポンティが、1923年から30年までの7年間アートディレクターを務め、アールデコ調の名作群を生み出します。本特集は、ジオ・ポンティ復刻シリーズと、リチャード・ジノリの伝統名作シリーズを並べ、フィレンツェの磁器が積み上げた美意識を辿る逸品コレクションです。

Gio Ponti · Catene & Labirinto

ジオ・ポンティ復刻 ─ カテーネ・ラビリント

指1本で持ち上げられる、世界で最も軽いイス「スーパーレッジェーラ」で有名なイタリア建築界の父、ジオ・ポンティ(1891-1979)。彼が1923年から30年までリチャード・ジノリのアートディレクターを務めた際に生み出したアールデコ調の作品を復刻させたのが、カテーネとラビリントのシリーズです。建築・家具・グラフィック・陶磁器と領域を越えて20世紀イタリアン・モダンを牽引した巨匠の、幾何学的なフォルムと洗練された装飾。スカーレットの赤地にゴールドの幾何線が走るティーカップとマグは、テーブルに新鮮な驚きをもたらします。

Biography

巨匠ジオ・ポンティ ─ 略歴

1891年、イタリア・ミラノに生まれます。1921年ミラノ工科大学卒業、1923年から30年までリチャード・ジノリ社でアートディレクターを務めました。その後自身の建築事務所を設立し公共施設の設計を手がけます。1928年に建築・デザイン誌「Domus(ドムス)」を創刊し、イタリアン・デザインの世界的発信の場を築きました。1957年、世界で最も軽いイスといわれる名作「スーパーレッジェーラ」を発表。1979年、ミラノにて永眠。建築から家具、陶磁器、グラフィックに至るまで、20世紀イタリアン・モダンを牽引した巨匠です。

Masterpiece · Vecchio Bianco & Granduca

名作シリーズ ─ ベッキオホワイト・グランデューカ

「ベッキオ」はイタリア語で「古い」を意味し、ベッキオホワイトは18世紀後半から作られているリチャード・ジノリ最古のシリーズのひとつです。シェイプの美しさだけで魅せる純白の名作で、装飾を削いだ磁器本来の白の透明感が際立ちます。グランデューカは、ジノリ開窯後すぐの頃、トスカーナ大公妃でありオーストリア女王であったマリア・テレジアのためにデザインされた図柄です。開窯250周年を記念に現代に復刻されたシリーズで、宮廷の格調を今のテーブルに招き入れます。

Tradition · Rose Blue

伝統を受け継ぐ ─ ローズブルー

ローズブルーは、愛らしい青のバラを散りばめたロマンティックなシリーズです。リチャード・ジノリの軽やかさと優美を体現する代表作のひとつで、青いバラの群れは、ティータイムの卓上に春の気配を運んできます。シュガーポットからティーカップまで、シリーズで揃えれば一卓がフィレンツェの庭園のような景色を帯びます。

Heritage · Italian Fruits

受け継がれる図柄 ─ イタリアンフルーツ

イタリアンフルーツは、リチャード・ジノリ第二期に生まれた、果実と花を愛らしく描いた名作シリーズです。テーブルにイタリアの陽光と豊かさを運ぶ図柄です。本特集ではティーカップ&ソーサーの単独採用は見送りましたが、シリーズページから取扱状況をご確認いただけます。

Epilogue

巨匠たちの手の連なり

1735年のカルロ・ジノリ侯爵から、1920年代のジオ・ポンティ、そして現代の復刻まで──リチャード・ジノリの290年は、フィレンツェの磁器伝統に時代ごとの巨匠の手を重ねてきた歴史でもあります。ジオ・ポンティの幾何学も、ベッキオホワイトの白も、グランデューカの宮廷図柄も、いずれもイタリアの美意識を体現する一手です。一点を選ぶことが、その手の連なりに触れることになります。

FAQ

よくあるご質問

Q1. ジオ・ポンティとはどんな人ですか?

1891-1979年。イタリア・ミラノ生まれの建築家・デザイナーで、戦後イタリアン・デザイン復興の父と呼ばれます。1923年から1930年までリチャード・ジノリのアートディレクターを務め、アールデコ調の磁器作品を多数生み出しました。

Q2. カテーネとラビリントは何が違いますか?

どちらもジオ・ポンティがアートディレクター時代に手がけた幾何学的なシリーズの復刻版です。カテーネは鎖状の幾何線、ラビリントは迷路状の幾何意匠が特徴で、いずれもスカーレット(赤)地にゴールドの装飾が施されます。

Q3. ベッキオホワイトはどんなシリーズですか?

「ベッキオ」はイタリア語で「古い」の意味で、18世紀後半から作られているリチャード・ジノリ最古のシリーズの一つです。装飾を削ぎ、シェイプの美しさと白磁の透明感だけで魅せる、純白の名作です。

Q4. グランデューカの由来は何ですか?

ジノリ開窯後すぐの頃、トスカーナ大公妃マリア・テレジアのためにデザインされた図柄です。開窯250周年を記念に現代に復刻され、宮廷の格調を今のテーブルに招き入れます。

Q5. ローズブルーの「ブルー」のバラは実在しますか?

青いバラ自体は自然界では珍しいモチーフですが、リチャード・ジノリのローズブルーはバラの可憐さと青の清涼感を組み合わせたロマンティックなデザインで、シリーズの軽やかさと優美を体現する代表作の一つです。

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