磁器が初めてヨーロッパにもたらされたのは13世紀末のことで、イタリアの商人"マルコ・ポーロ"が中国より持ち帰ったとされています。
また良質のカオリンを産する中国の景徳鎮で作られる高級磁器の存在は、すでに14世紀のヨーロッパでも良く知られていました。
17世紀になると、王侯貴族の磁器に対する関心はますます強くなり、海洋国イギリスが真っ先に「東インド会社」を設立すると、
オランダ、フランス、オーストリアも続いてアジアとの交易に乗り出し、競って磁器を本国へと運びこみました。
東洋磁器への強い憧れをもっていた有名な王侯貴族がザクセン選帝侯“アウグスト2世”でした。
彼は宮廷専属の錬金術師ベドガーに白磁の研究を命じ、遂に1708年ドイツのマイセンにおいて、ヨーロッパ初の白磁が誕生しました。
アウグスト2世は、この技術が他国に持ち出されることを危惧し、ベドガーを幽閉しますが、
自由を奪われた彼は酒におぼれ、精神に異常をきたし37歳にして生涯を閉じます。
しかし、彼と絵付け師ヘロルト、成型師ケンドラーなどによりマイセンはヨーロッパ有数の名窯として発展をとげたのでした。