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グラヴュール|銅版画技法が生む優美な彫刻 クリスタルガラス作品

グラヴュール技法 ─ 銅版画技法が生む優美な彫刻クリスタル メインビジュアル

グラヴュール技法
─ 卓上の芸術が紡ぐ光と影

16世紀末ボヘミアで生まれた最高峰のガラス装飾技法
「グラヴュール(エングレービング)」。
マイセンクリスタル、そしてル・ノーブルオリジナル
「クリスタル・ドゥ・ノーブル」が紡ぐ、
世界でも屈指の卓上芸術をご紹介します。

最も美しいグラスを造る技法 ─ グラヴュール

  • グラス加工技術の一つに、グラヴュール技法(エングレービング)があります。技術的にも高度で難しいものですが、とても芸術的で美しいグラスを完成させることができます。

    グラヴュール技法は、水晶堀りに使用していた技術を応用させたもので、16世紀末頃にボヘミアで生まれました。回転軸に取り付けられた小型の銅製グラインダーに研磨剤や油をつけ、ガラスを向こう側から手前に押し付けながら掘り込むこの技法は、「ホイールエングレービング」とも呼ばれ、カット技法では出せない繊細で陰影に富んだ表現が可能ですが、大変高度な技術が必要とされるため、習得が難しいと言われています。

    簡単な下絵を描いたところに直接掘り込むため、手先の器用さはもちろんのこと、芸術的感覚が要求されます。熟練の職人でなければできない、非常に緻密で神経をすり減らすような作業を繰り返す事で、美しいデザインが浮かび上がるのです。

  • グラヴュール技法(ホイールエングレービング)の制作過程 ─ 銅製グラインダーで掘り込む熟練職人

グラヴュール技法の代表 ─ マイセンクリスタル

  • 18世紀から「卓上の芸術」として守られてきたマイセンクリスタルの技法は、グラヴュール技法に集結されており、透明な輝きを放つクリスタルに細部に渡り施されたカッティングが、光と影による繊細な輝きを与えています。

    1970年代からは、マイセン磁器の図柄をグラスに刻印することが許可され、有名な「ブルーオニオン」や「スキャタードフラワー」などの伝統的な図柄をモチーフに、数々の作品を発表してきました。

    マイセンクリスタルの製品は手作業によってのみ製造されます。技術を維持するためだけでなく、この分野で最高の製品を製造するためでもあります。マイセンクリスタルの彫刻師になるには、何年もの実務経験と知識はもちろん、さらにワークショップにおいて3年間の修業が必要となります。

    製品は一点毎に「M」のロゴが刻まれ、正真正銘マイセンクリスタルであることを表わします。1999年からは、マイセンのシンボルマークでもある「双剣」もグラスの最下部に施されるようになりました。

  • マイセンクリスタル ブルーオニオン グラヴュール(細密カッティングと光と影による繊細な輝き)

マイセンクリスタル ─ 受け継がれる「伝統」と「技術」

  • 300年もの歴史をもつ、マイセンのクリスタルガラス。しかしながら、現在の「マイセンクリスタル社」については、やや遠回りな方法で現在の形に辿り着きました。現在、ポーランドの都市であるステッテンで生まれた「ホルスト・サンディグ」。父親が所有していたガラスカッティング工場を受け継ぎ、第2次世界大戦の混乱を切り抜けた後、マイセンで会社を立ち上げたのが1947年の事でした。

    長年、マイセンに受け継がれてきたクリスタルの伝統と技術はマイセンクリスタルを瞬く間にヨーロッパのガラスメーカーのトップブランドへと押し上げる事となります。

    1956年にはアメリカへも輸出されましたが、当時ドイツでは企業としての経済活動を制限する政治システムがあったため、事業を拡大していくのは困難なものでした。1972年には、サンディグの会社も強制的に州が所有することになり、名前も国有会社「VEB Meissener Bleikristall」へと改名されました。

    しかし、サンディグはディレクターとして会社に残り、新しい所有権の下であっても「顧客に最高の品質のものを提供する」というカンパニーポリシーは揺るがず、マイセン磁器の食器に合うガラス製品を生産し続けました。

    やがて1990年7月1日の東西ドイツの統一を目前に、サンディグの元に会社を取り戻す事ができました。会社名は彼の名前を冠した「Meissener Bleikristall Horst Sandie(マイセンクリスタル ホルスト・サンディグ)」とし、サンディグの死後、彼の意志は後継者によって引き継がれています。現在では、マイセンクリスタルは世界中にその地位を確立するとともに、常に新しい商品を生み出し、さらなる発展を続けています。

  • マイセンクリスタル 花瓶3層被せ43cm / 花瓶(イエロー)35cm(ホルスト・サンディグの伝統と技術)

チルンハウス ─ マイセン磁器とクリスタルの始祖

万能の学者として知られるドイツの「エーレンフリート・ヴァルター・フォン・チルンハウス(1651-1708)」は、マイセンクリスタルを語る上で欠かすことのできない人物です。哲学者、数学者、物理学者であり、生物学者でもあった彼は、スピノザやニュートンら、同時代の名だたる学者達とも親交を持つ一流の知識人として活躍しました。

チルンハウスは、ヨーロッパで最も早い1704年に磁器の焼成に成功した人物と言われています。1709年、彼の研究を受け継いだヨハン・フリードリヒ・ベットガーが、磁器の生産技術を完成させたことが、マイセン磁器の始まりでした。時を同じくして、マイセンと同じくザクセンの土地に、クリスタルガラスを誕生させたのもこのチルンハウスだったのでした。

磁器とクリスタル ─ 二つの「白い金」と「透明な金」の系譜が、ザクセンの地で同時に生まれ、300年を超える今日まで世界中の食卓を彩り続けています。

クリスタル・ドゥ・ノーブル ─ ル・ノーブル オリジナルの逸品

このグラヴュール技法をふんだんに使用した、ル・ノーブルオリジナルブランド「クリスタル・ドゥ・ノーブル」。親子3代に渡ってグラヴュール職人という家系の、グラヴュール技術で最も優れた技術を誇るチェコの工房で制作しています。古くからガラスで栄えたこの街は、現在グラヴュールの最高峰と言われています。

時間と手間を惜しみなくつぎ込んで作られるグラスは、1日に1個彫るのがやっとのこと。全面に柄が入ったものになると、2日以上かかるといいます。また、繊細で陰影に富んだ高度な技術は、今や5人の職人しか彫ることができません。ここまでの手間と時間をかける工房は世界でも限られ、大変貴重な存在といえます。

中でも、この「ミュージアム フルオーナメント」柄はプラハ国立博物館の19世紀のグラスを復刻した高貴な逸品です。生地には透明度が高く、高品質な24%リードクリスタルを使用しております。さらに、ギフトボックス付きですので大切な方へのお贈り物にもご利用いただけます。

素晴らしい職人技から紡ぎだされる、卓越したグラスの美をご堪能ください。

クリスタル・ドゥ・ノーブル ミュージアム フルオーナメント(24%リードクリスタル・チェコ職人によるグラヴュール)
クリスタル・ドゥ・ノーブル / マイセンクリスタル コレクション ラインナップ

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