
カテーネ スカーレット T&S 200ml(レッドコック系)
Richard Ginori · 290 Years · Since 1735
第1期 1735-1757 / 第2期 1758-1791 / 第3期 1792-1837 / 現代
1735年、カルロ・ジノリ侯爵がフィレンツェ近郊ドッチアの地を得て始まったリチャード・ジノリ。メディチ家への献上、マリア・テレジア由来のグランデューカ、新古典主義の時代を経て、290年の磁器伝統が現代の食卓まで受け継がれています。本特集では時代軸4章と毎日のテーブル章で代表シリーズを辿ります。
Prologue
カルロ・ジノリ侯爵がフィレンツェ近郊ドッチアの地を得た1735年、操業を開始した1737年──ヨーロッパ有数の古窯のひとつとして歩み始めたリチャード・ジノリ。その磁器は、当時フィレンツェの実質的な支配者だったメディチ家に献上されました。サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会の刻印が、ジノリがいかに権力者から珍重されていたかを伝えています。本特集は、リチャード・ジノリの290年の歩みを「第1期 1735-1757」「第2期 1758-1791」「第3期 1792-1837」「現代」の時代軸で辿り、各時代を象徴する代表シリーズを並べる構成です。
Primary Period · 1735-1757
第1期は、創始者カルロ・ジノリ侯爵の指揮のもと、レッドコック・グランデューカ・ベッキオといった原点の名作が生まれた時代です。RED COCK(レッドコック)は九州・有田の「粟とうずら」絵皿が海を越えて伝わり、まだ見ぬ東洋への憧れから生まれた図柄。GRANDUCA(グランデューカ)はトスカーナ大公妃マリア・テレジアのためにデザインされた可憐な野の花の意匠です。VECCHIO(ベッキオ)は18世紀後半から作られているリチャード・ジノリ最古のシリーズで、シェイプの美しさだけで魅せる純白の名作。この時代の陶器は装飾品として珍重されました。
2nd Period · 1758-1791
第2期は、陶器が装飾品から食卓を彩る実用品へと姿を変えた過渡期です。第2期を代表するITALIAN FRUITS(イタリアンフルーツ)はイタリアの大地に育つ果実と花を愛らしく描いた名作シリーズで、ナポレオンの妻マリー・ルイーズや神聖ローマ皇帝フランツ2世など多くの皇族に愛好されました。MUSEO(ミュージオ)は1750年代に原型が製作され、印象的な渦巻きのレリーフ、唐草様の持ち手など、ルネサンス芸術の優美さを思わせます。ルネサンス期の銀器の形をモデルとしたANTICO(アンティコ)シェイプも、この時代に確立されました。
3rd Period · 1792-1837
第3期は、新古典主義の格調高いフォルムが花開く時代です。SCALA(スカラ)はオペラの殿堂ミラノ・スカラ座をイメージしたシリーズ。「INPERO(インペロ)」と呼ばれるこの型は、1780年ごろの美の潮流・古代ローマ時代を理想とする新古典主義の様式を表現しています。直線的でシンプルなフォルムの中に生かされた曲線美が、その格調の高さを生み出します。本特集ではアンティコホワイトのスクエアプレート27cmを採用し、この時代の幾何学美を伝えます。
Present · Modern Vecchio
伝統のシェイプは現代へと受け継がれ、白磁の美しさを際立たせるシンプルなアイテムとしてラインナップされています。VECCHIO BIANCO(ベッキオホワイト)プレート26cmは、第1期の最古シリーズの定番が今のテーブルにも馴染む形で受け継がれている代表例です。装飾を削いだ純白は、和食にも洋食にも違和感なく寄り添い、290年の伝統が「日常の道具」として呼吸できることを示しています。
Daily · Buongiorno
BUONGIORNO WHITE(ボンジョルノホワイト)は、イタリア語で「おはよう」「こんにちは」を意味します。挨拶の言葉のように、毎日身近に使えるシリーズで、元来はホテル用として製作された丈夫で厚手のシェイプ。初めて揃える食器としても安心して使える定番ラインで、ジノリの伝統技法に「日常の堅実さ」を加えた一揃いです。
Heritage · Italian Fruits
第2期を代表するITALIAN FRUITS(イタリアンフルーツ)は、本特集の本文章でも触れた通り、ジノリ第二期の象徴的シリーズです。果実と花の図柄が、ナポレオン妃マリー・ルイーズや神聖ローマ皇帝フランツ2世など多くの皇族に愛好されました。本特集ではティーカップ&ソーサーの単独採用は見送りましたが、シリーズページから取扱状況をご確認いただけます。
Epilogue
1735年のカルロ・ジノリ侯爵から、第1期の原点シリーズ・第2期の食器化・第3期の新古典主義、そして現代の白磁定番まで──リチャード・ジノリの290年は、フィレンツェの磁器伝統に時代ごとの美意識を重ねてきた歴史です。一点を選ぶことが、その時代のひと枠をご自身の食卓に呼び入れることになります。
FAQ
カルロ・ジノリ侯爵がフィレンツェ近郊ドッチアの地を得た1735年に始まり、操業開始は1737年とされます。ヨーロッパ有数の古窯のひとつに数えられる歴史を持ちます。
ジノリ開窯後すぐの頃、トスカーナ大公妃としてハプスブルク家から嫁いだマリア・テレジアのためにデザインされた図柄です。可憐な野の花をちりばめた、第1期の代表作のひとつで、開窯250周年を記念に現代に復刻されました。
ベッキオはイタリア語で「古い」、アンティコは「古代」を意味します。ベッキオは18世紀後半から作られているシェイプで純白の名作。アンティコはルネサンス期の銀器の形をモデルとした、第2期に確立された格調高いシェイプです。
第3期の代表的なシェイプで、1780年ごろの美の潮流として広まった新古典主義(古代ローマ時代を理想とする様式)を表現しています。直線的でシンプルなフォルムに曲線美を生かした、格調高いデザインです。
毎日身近に使える定番シリーズです。元来はホテル用として製作された丈夫で厚手のシェイプなので、初めてジノリを揃える方や、日常使いの食器を探している方におすすめです。
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