普段使いの食器は、普段着を選ぶ感覚と似ています。コーディネートの幅を広げるなら、他の食器との組み合わせがしやすく、幅広いお料理に合わせやすい食器を選ぶことがポイントです。ますます食器の組み合わせを試してみたくなったり、日常の食卓を囲むことが楽しくなったりします。
とはいえ、「どの食器を選べば使い勝手がよいのか、わからない」という方は、ぜひこのページでご紹介する「食器の選び方」を参考にしてみてください。
まずは、ル・ノーブルさんの取り扱いアイテムから、「基本の5アイテム」をご紹介します。普段使いの食器であれば、まずは以下の5つの形状がおすすめです!
カフェのようなワンプレート料理で使えるだけではなく、②のプレートと重ねることで、おもてなし感のある食卓になります。重ねるときの組み合わせは、後述する「複数の食器の組み合わせ方」を是非参考にしてみてください。
デザートプレートとして使える他、複数人で食卓を囲むときの取り分け用のプレートとしても活用できます。
おすすめは直径15cm程のサイズ感。煮物など汁気のあるお料理が多い日本の食卓では、とても重宝します。サラダ用やスープ用、スナック菓子用など、汎用性が高いです。
楕円形のオーバルプレートは、使ってみると正円のプレートよりも使いやすいことに気づかされます。一度、ワンプレートランチをオーバルプレートに盛りつけてみて下さい。簡単にカフェ風の写真映えする盛りつけに仕上がります!
洋食器といえば、カップ&ソーサー。お料理を盛り付ける食器とはまた違い、食器デザインが主役となるアイテムです。お料理と同じ絵柄を選ぶと食卓に統一感がでますが、あえて色々なデザインを1客ずつ選んでみるのもおすすめです。
食卓では、複数の食器を組み合わせて使うことが多いです。ここでは、4つの食器の組み合わせパターンをご紹介します。食器選びの参考にしていただけると嬉しいです。
プレートを重ねたり組み合わせたり使うときには、<柄+無地>を意識して選んでみることがオススメです。ぜひ以下の写真の組み合わせを参考にしてみてください。
「1.柄物と無地をバランスよく組み合わせる」にも通じることですが、柄に使われている色を他の食器で使ってみると、デザインが違っても統一感が生まれます。特にブルー系は、多くの食器ブランドでシリーズが出ているため、初心者の方にはおすすめです!
色調のほかに、陶器同士、磁器同士という組み合わせや、厚みが同じ食器、質感が同じ食器など、材質を合わせてコーディネートしてみると、バランスがとれた雰囲気に仕上がりやすいです。おすすめは、ボーンチャイナ同士の組み合わせ。乳白色の白磁同士が組み合わさると、ブランドが違っても統一感があります。
ワンランク上のコーディネートを楽しみたいなら、食器の「格」を意識してみるのがおすすめです。着物が、着ていく場所(TPO)
によってドレスコードが決まっているように、食器もハレの日(特別な日)か、ケの日(日常)かによって使える食器が違うのです。
TPOは教養にも繋がることでもありますので、覚えておくことが必要です。ここでは詳細は割愛しますが、たとえば「漆器と磁器」の組み合わせは、目上の人にも安心して使えるコーディネートです。
西洋陶磁史研究家 /
学芸員資格保有
幼少から洋食器コレクターの父親の影響を受け、ブランド食器に秘められたストーリー性に興味を持つ。
塾講師、洋食器輸入会社で勤務後、高級食器シェアリングサービス「カリーニョ」の運営を始める。百貨店等の文化サロンや洋食器専門店でのセミナー、コンサルティング、美術展覧会の企画運営など幅広く活動している。共著『あたらしい洋食器の教科書
美術様式と世界史から楽しくわかる陶磁器の世界』は中国、台湾、韓国でも翻訳・出版され、累計発行部数1.6万部を突破予定。
やきものが好き、うつわが好き。そんな食器好きの方に向けて、たくさんの美しい食器の写真とイラスト、初心者向けの4コマ漫画で、日本の洋食器についてイチからやさしく丁寧に解説していきます。
・やきものと洋食器の基礎知識
・西洋と日本の洋食器の違い
・洋食器ブランドのノリタケ、大倉陶園、ニッコー、ナルミ
・和食器ブランドの香蘭社、深川製磁
・シンプルモダンな窯元の波佐見焼、美濃焼、民藝食器など
・明治期の輸出陶磁器を支えた、有田焼、薩摩焼、九谷焼、瀬戸焼
・イイホシユミコやアデリアレトロまで食器デザインの変遷
・やきもの文化がモダンデザインに与えた影響
・日本史とともに躍動した日本陶磁器
を、洋食器をめぐる歴史的秘話とともに、256ページのボリュームで解説しています。
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いかがでしたか?
いきなり全てを参考に選ぶと、ハードルが高く感じるかもしれません。まずは「これなら選びやすい」という方法をひとつずつ試してみていただけると、だんだんと「自分好みの食器の選び方」が分かってくると思います。それでも悩む場合は・・・ぜひル・ノーブルのスタッフさんに相談してみてくださいね!