全国のみなさん、こんにちは。本社の楠橋です。
京都では今、第26回国民文化祭の真只中です。
そのテーマは「こころを整える〜文化発心（ほっしん）」だそう
ですが、食器クイズも全国のクイズファンに発信していきます。
今回はイタリアの５回目です。是非、チャレンジして下さいね。
【問題20】
次の�，�ら��は、イタリアの磁器に関する説明です。
何を説明しているか、下の（あ）から（う）より選びなさい。
� 〆能藉�の形はマイセンやウィーンに倣っていたが、
絵付けはヴィトーなど流行のフランス版画に基づくもの
が多く、神話や風景、豪華な花束などの図柄が好まれた。
�◆�1737年、トスカーナ大公国の要職にあった
カルロ・ジノリ侯爵が、フィレンツェの西郊にあった
自領に磁器工場を開いた。
�� ヨーロッパ最初の磁器といえば、18世紀初頭の
ドイツのマイセンが有名だが、実はそれより100年以上も
前に、フィレンツェで磁器焼成の試みが行われていた。
（あ）メディチ磁器 （い）カポディモンテ磁器
（う）ドッチア磁器
では、解答を見ましょう。
【解答】
� 覆ぁ法´◆覆Α法´�（あ）
【解説】
（あ） メディチ家のトスカーナ大公フランチェスコ1世
（1541〜87）は、1575年頃レバント地方から陶工を招き、
お気に入りのフィレンツェ生まれの建築家兼宮廷芸術家
ブオンタレンティに磁器製造を命じた。
その結果生まれたのが、メディチ磁器である。
ブオンタレンティ（1531〜1608）は、ミケランジェロ
に師事した建築家で、画家・彫刻家でもあった。
（い） ナポリの王カルロ（後のスペイン王カルロス3世）は、
1743年にナポリのカポディモンテ王宮の敷地内に磁器
工場を設立した。
ヴィトー（1684〜1721）は、フランスのロココ趣味を
代表する画家である。
（う） カルロ・ジノリ（1701〜57）は、農業改革や織物産業
にも積極的にかかわった企業家精神に富んだ貴族である。
彼は鉱物学にも関心が高く、イタリア各地からさまざまな
土を取り寄せ、自領ドッチアの工場で独自の硬質磁器を
開発した。
（参考文献）
大平雅巳著『すぐわかる ヨーロッパ陶磁の見かた』
（2006年6月初版）�蠹豕�美術
それでは、次回をお楽しみに。ごきげんよう。
