全国のみなさん、こんにちは。本社の楠橋です。
今回はイタリアの3回目です。是非、チャレンジして下さいね。
【問題18】
次の�，�ら��は、イタリアの陶器に関する説明です。
何を説明しているか、下の（あ）から（う）より選びなさい。
� ．Ε鵐屮螢⊇�のこの小さな陶器町を一躍有名にしたのは、
ラスター彩陶器である。1490年頃、突如としてラスター彩の
生産が始まった。このラスター彩は、金色がかった光沢と
優れた絵付けに特徴があり、若く美しい女性をラスター彩と
青のみで描いた皿は、この窯の代表的な作品である。
�◆．妊襦璽針綿�のこの町でも少し遅れて、ラスター彩の生産
が始まった。この町のラスター彩はデルータとは異なり、
やや赤みがかった赤銅色を呈するものが多い。
�� ルネサンス期、この町はフィレンツェやローマにも劣らぬ
学芸の中心で、この地を支配したローヴェレ家の庇護もあって、
各地から優れたイストリアート（説話画）の陶画家が集い、
腕を競い合っていた。盛期ルネサンスを代表する画家
ラファエロ（1483〜1520）はこの町の生まれである。
（あ）ウルビーノ陶器 （い）デルータ陶器 （う）グッビオ陶器
では、解答を見ましょう。
【解答】
� 覆ぁ法´◆覆Α法´�（あ）
【解説】
（あ） ウルビーノの陶画家の中で特筆されるのは、16世紀に
活動したニコラ・ダ・ウルビーノである。ニコラは神話を
主題としたイストリアートを得意とし、その生き生きとした
人物表現、巧みな画面構成、背景の広大なウンブリアの
風景や建築の細部描写などは、同時代のマヨリカ陶器の
中でも群を抜いている。
（い） デルータは城壁に囲まれた小高い丘の町で、今に至るも
製陶の町として知られている。15世紀に建てられた教会の
周囲には、今も陶房が並び、教会に隣接してこの町の製陶業
の歴史を物語る博物館（デルータ陶芸博物館）がある。
（う） グッビオには「マエストロ・ジョルジョ」の名で知られる
陶画家ジョルジョ・アンドレオーリ（15〜16世紀）とその
一族の工房があり、特に華やかなルビー色のラスター彩を
得意としていた。
（参考文献）
大平雅巳著『すぐわかる ヨーロッパ陶磁の見かた』
（2006年6月初版）�蠹豕�美術
それでは、次回をお楽しみに。ごきげんよう。
