全国のみなさん、こんにちは。京都在住23年になる本社の楠橋です。
京都では今、「カポディモンテ美術館展」が京都文化博物館で
開催されています（10月９日〜12月5日）。
さっそく私も11日（月曜祝日）に見に行き、ルネサンスから
バロックまでのイタリア美術を鑑賞してきました。
そこで今回は、カポディモンテ磁器に関する出題です。
是非みなさん、チャレンジして下さいね。
【問題５】
次の（あ）から（お）は、カポディモンテ磁器に関する説明です。
誤っているものはいくつあるでしょうか。
（あ） カポディモンテはシチリア王国の王カルロ（1716〜88、
後のスペイン王カルロス3世）が、1743年にシチリア島のカポディモンテ
王宮の敷地内に設立した磁器工場である。
（い） マイセンなどのわずかな工場以外、ヨーロッパでは
まだ磁器ができなかった当時、自国で磁器生産を始めるということは、
殖産興業の点でも文化的威信を示す意味でも、君主たちにとって
魅力ある事業だった。
（う） 国王カルロの妃マリア=テレジアがマイセンを有する
ザクセン選帝侯国の王女で、豪華なマイセン磁器とともに嫁いで来た
ことも、彼を磁器生産へ刺激したに違いない。
（え） カポディモンテの磁器は、カオリンを含まない硬質磁器で、
素地はきめが細かく、純白である。
（お） カポディモンテの工場は、1759年にカルロがスペイン王国を
継承するにあたり、機械設備や道具類、原材料、すぐれた技術者まで
すべてバルセロナのブエン・レティーロに移された。
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では、解答を見ましょう。
【解答】��
【解説】
それぞれ、誤りの部分を正しく直すと、
（あ）シチリア王国→ナポリ王国、シチリア島→ナポリ
（う）マリア=テレジア→マリア=アマリア
（え）硬質磁器→軟質磁器
（お）バルセロナ→マドリード となる。
（参考文献）
大平雅巳著『すぐわかる ヨーロッパ陶磁の見かた』
（2006年6月初版）�蠹豕�美術
それでは、次回をお楽しみに。ごきげんよう。
