制作工房は、ガレ工房の流れを汲み、かつて1992年のルーマニア新革命まで国営主力だった工房。
特にカメオ技法(ガレがよく用いた技法で、色被せガラスにアシッドエッチング
(酸彫り)が施される)においては随一の技術を誇ります。
この色被せガラスから柄を削りだしていく工程は、
浮世絵の版画の色重ねと逆の工程であり最も適した制作方法であることがわかり、実現に向けて試行錯誤されました。
2次元の版画絵を3次元のガラスベースという立体の素材に一点一点手描きされるので、
絵柄の接合部分には最も苦労され、何度も試作が繰り返された後、
オリジナルの浮世絵を壊さない絵柄が完成しました。
このシリーズは現在、神戸三宮店でご覧頂けます。