有田焼の香蘭社は、創業は元禄2年(1689年)。明治期に第八代深川栄左衛門によって、有田焼の新たな用途開発と輸出に乗り出し、業界を牽引してきた創業140余年の窯元です。
明治8年以降、相次いで世界各国で行われた万国博で数々の名誉金牌を受賞。
海外でも評価を高めるとともに、明治29年には宮内庁御用達の栄を賜りました。
香蘭社の製品は、有田磁器独特の白く硬い透明な生地に染付と赤絵を配した伝統的な紋様や金銀彩のルリ釉ものなど、多彩を極めています。それらは、有田の伝統様式を一歩前進させた個性的なテイストとして評価され、「香蘭社スタイル」とも「香蘭社調」とも呼ばれ、 広く親しまれています。また、伝統技術を受け継いだ熟練の職人により、日本の自社工場でひとつひとつ丁寧に作られています。