琉璃工房（台湾）

「ガラスが宿した確かな生命力が溢れる芸術的な琉璃の世界」
「琉璃工房（LIULI GONGFANG）」は1987年、当時台湾で有名な女優であった楊恵珊（Loretta H.Yang）氏と、彼女の夫で映画監督であった張毅（Chang Yi）氏夫妻により創立されました。台湾の華やかな映画界で確実なキャリアを積上げていた二人。当時は日本でも「華麗なる転身」と騒がれたのだとか。一片のガラスが持つ力強い生命感、色彩に強い衝撃を受けた二人は、歴史に埋もれつつあったこの伝統ガラス工芸を現代的表現として蘇らせる為に、世界で初となる琉璃ガラス専門工房を立ち上げました。
創立から20年以上経った今では、世界のガラスアート史にも影響を与える工房の一つに数えられるようになりました。伝統と現代的な表現が融合する新たなガラスアートの世界を新しく切り開いてきた琉璃工房の作品の根幹には、常に世界平和への願い・命の尊さといった深いメッセージが込められています。
現在、それらの作品は、北京の故宮博物館や、英国のアルバート美術館での常設展示をはじめ、海外の多くの美術館に作品が永久収蔵されております。日本では、ユネスコ世界遺産に登録されている奈良の薬師寺に、如来像「薬師琉璃光如来」が奉納され、さらに2104年 300万台湾ドル（約3億700万円）以上の寄付をして俳優レオナルド・ディカプリオ氏が受賞した、世界的な国際海洋保護団体「オーシャナ（Oceana）」のトロフィーは、「琉璃工房」がデザインしたものです。