次の日、今にも雪の降りそうな寒い朝、水上バスでヴェネチア本島より北東に位置するムラノ島ヘ。
バスを降りて、路地を進むと、煉瓦づくりの1軒の小さな工房が見えました。
ドアをノックすると、京都でお会いしたゆきみさんが出迎えて下さいました。
入ってすぐ木の階段を上がると、そこは大きな炉が幾つも並んだ作業場。
「Buon giorno!!」優しい笑顔で迎えてくれたのは、ブルーのシャツを腕まくりした、白髪混じりのマエストロ、ジュリアーノ・バラリンさんでした。
奥には、息子のロベルトさんと2人の職人さんがいらっしゃいました。
吐く息も白い、外とは違って、1400度にも達する炉のおかげで、工房の中はとても暖かく、中央には、マエストロしか座ることの許されない専用作業台がありました。
バラリン工房では、毎週土曜日、工房オリジナルの「カンナ」と呼ばれるガラス棒を作り、そのカンナを組み合わせて器を作り上げていくそうです。
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